樽本照雄『清末小説論集』


●『繍像小説』をめぐって――編者問題から盗用問題へ
『繍像小説』の編者は誰か――論争の情況
『繍像小説』李伯元編者説の根
劉鉄雲が李伯元を盗用したのか――汪家熔説を批判する
『繍像小説』の刊行時期
李伯元と劉鉄雲の盗用関係2
ワクドキ清末小説
「老残遊記」と「文明小史」の盗用関係を論じる
気になる『繍像小説』の奥付
劉鉄雲と李伯元をつなぐもの

●作家と作品に関連して
劉鉄雲の来日(劉鉄雲の初来日、再来日した劉鉄雲)
天津で見つけた『老残遊記』初集
「老残遊記」の年代を考える
「老残遊記」の下書き手稿について
「老残遊記」の評について
劉鉄雲辛丑日記について
劉鉄雲は梁啓超の原稿を読んだか
劉鉄雲と中根斎
劉鉄雲と日本人
「老残遊記」のモデル問題――姑の場合
「老残遊記」の中の黄竜子たち
晩清小説大系『老残遊記』の素性
劉徳隆・朱禧・劉徳平編『劉鶚及老残遊記資料』はよろしい
呉熕l「電術奇談」の原作
呉熕l「電術奇談」の方法
カ叟という人物――呉熕lの筆名をめぐって
李伯元と朝日新聞社の西村君
秋瑾来日考
新聞に見る秋瑾来日
新聞に見る徐錫麟事件、秋瑾事件
秋瑾来日再考
連夢青の災難

●本・出版社・その他
清末民初小説のふたこぶラクダ
商務印書館と山本条太郎
商務印書館研究はどうなっているか
初期商務印書館をもとめて
版本のこと――「鄰女語」を例として
孫次舟本『゙海花』について
漢訳ヴェルヌ「海底旅行」の原作
贋作漢訳ホームズ
阿英編「近百年来国難文学大系」
贋作の本棚
艾羅補脳汁の正体
清末民初小説目録の構想
引き裂かれる清末
改竄される書物
清末民初作家の原稿料

あとがき
索引