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2004.12.20
『清末小説から』次号の予告です。
来年の話になります。気の早いことでもうしわけありません。はて、どこかで?
『清末小説から』第77号 2005.4.1
漢訳ハガード小考 ………樽本照雄
〓富灼及其編纂的商務印書館英語教科書
………張 英
『新小説』の発行遅延 ………杜 筆恩
百年是非,如何評説?2 ………歐陽〓雪
晩清小説作者掃描(貳) ………武 禧
漢訳アラビアン・ナイト(11)……樽本照雄
清末小説から
2004.11.28
ハガード(Henry Rider Haggard)の漢訳について調べはじめると、ほとんど「地獄」ですね(笑)。
清末民初時期において、ドイル(Arthur Conan Doyle)とならんで中国では「超」がつくくらい有名な英国作家です。
ハガードの漢訳作品は多いのですが、言及する研究者は、ほとんどいません。
翻訳小説研究には外国語が必要となりますから、中国でも敬遠される分野なのでしょう。
漢訳ハガードの原作については、1939年に畢樹棠が1文を発表しています。
過去において、商務印書館が自社出版物の宣伝に『図書彙報』を発行していました。ハガードの原作名を明記しているばあいがあります。間違っているものも、研究者は、そのまま引き写していたのがそれまでの研究論文だったのです。畢樹棠も例外ではありません。
ところが、林訳小説についてのみ、その多くの間違いを指摘して訂正したのが馬泰来でした。
では、林訳小説以外の漢訳ハガードは、どうなのか。
手つかずのままです。
たとえば、『血泊鴛鴦』の原作は“Dawn”1884 ということになっています。
『図書彙録』にそう書いてあるのが疑惑の理由としてはじゅうぶんです。
あらためて調べてみれば、やはり間違い。“Pearl-Maiden”1903 でありました。
いつもながら、原作の特定には手間ヒマがかかるのです。
みずから「地獄」を楽しんでいるんだろう、とおっしゃいますか。わかってしまうものですね。
2004.11.6
再びお知らせ
『清末小説から』は、今後、PDFファイルで掲載する予定です。
PDF化にともない、1ファイルが従来のテキスト・ファイルに比較して大きくなります。
ホームページの書庫容量に制限がありますので、バックナンバーを削除しました。
別の方法で閲覧ができるかどうか、現在、検討中です。
2004.10.28
お知らせ
さらなる電子化を推進
『清末小説から』は、インターネット上での公表のみとなります
紙媒体での発行は、中止します
季刊『清末小説から』は、発行の継続と発展のために上にあげたように発行形態を変更します。
創刊から現在まで、『清末小説から』の編集には多大な労力と時間を費やしてきました。そのうえ、印刷と発送事務が加わります。
それらを樽本がひとりでこなしてきたのが実情です。
今後とも、研究を継続し機関誌を発行しつづけるために、さらに電子化を推し進めて合理化をはかることにしました。
『清末小説から』第76号は、従来通り紙媒体で発行し郵送します。
現在のところ、第77号(2005.4.1)より、インターネット上のみの公表に移行をする予定です。
『清末小説から』発行形態の変更にともなう措置は以下の通りです。
1.論文掲載の著者には、特別に1部を印刷して郵送のうえ贈呈します。
2.予約購読者へは、予約号まで、今まで通りの紙媒体でお送りします。その後の継続購読、新規購読はお受けいたしません。
3.インターネット上での『清末小説から』は、閲覧のほかに各自が自由に印刷することができます。
★ただし、年刊『清末小説』は、従来通り紙媒体での発行を維持する予定です。
ご質問があれば、メールでどうぞ。
2004.10.17
さっそく『清末小説研究ガイド2005』(清末小説研究資料叢書8)をご注文いただきましてありがとうございます。
説明不足であったかもしれません。
『新編増補清末民初小説目録』(済南・斉魯書社)、あるいは『清末小説叢考』(汲古書院)などは、清末小説研究会の出版物ではありません。
お手数ですが、中国専門書店にご注文くださるようにお願いいたします。
2004.10.9
『清末小説から』次号の予告です。
来年の話になります。気の早いことでもうしわけありません。
『清末小説から』第76号 2005.1.1
「天方夜譚」小考………樽本照雄
1909年發表的一篇“狂人日記”……范 伯羣
【資料】催 醒 術……冷
晩清小説作者掃描(壱)………武 禧
百年是非,如何評説?1………歐陽〓雪
録呉趼人《端陽新樂府》………武 禧
そのほか
2004.9.19
『清末小説研究ガイド2005』(清末小説研究資料叢書8)を発行しました。

2004.9.16
上海図書館編『上海図書館館蔵近現代中文期刊総目』(上海科学技術文献出版社2004.6)を范伯群先生よりいただきました。
1868-1949年に発行された18,485種の雑誌を収録しています。
上海図書館は、雑誌を多数収蔵しており研究の宝庫だと言われる理由がこれでもわかるでしょう。
この目録によって事前に調査することが可能になりました。

2004.8.23
清末小説研究資料叢書8として『清末小説研究ガイド2005』を発行します。
第1部では、論文が成立するための必要条件を解説しています。
第2部では、清末小説を研究するために参考となる文献を紹介します。その数は、約1千件です。
本年9月末には発行できるでしょう。
『清末小説』第27号および『清末小説から』第75号を発行しました。
2004.8.2
『清末小説』第27号および『清末小説から』第75号は、本月末に発行を予定しています。
2004.7.4
『清末小説』第27号の目次を予告します。
●『清末小説』第27号 2004.12.1
黒幕征答・黒幕小説・掲黒運動………范 伯羣
周作人漢訳アリ・ババ「侠女奴」物語2完――漢訳検討篇……………樽本照雄
中国におけるコナン・ドイル(4)…樽本照雄
商務印書館と金港堂の合弁解約書……沢本郁馬
張元済直接参与編纂、校訂的商務印書館版教科書有幾種?………………張 人鳳
《海上名妓四大金剛奇書》作者“抽絲主人”考………………胡 全章
論《花月痕》及其影響………………袁 進
劉鐵雲庚子北上之行踪――劉鐵雲書信拾遺………………郭 長海
“失業秀才”鍾駿文詩文鈔……………劉 コ隆
一篇關於李伯元的佚文………………王 燕
李伯元遺稿(6)………………………後ろから
編集ノート
2004.6.9
お便りをいただきました。いつも、ありがとうございます。
『清末小説から』の予告目次にある「李伯元与劉鉄雲的一段文字案」についてです。
この問題は、著者の魏紹昌が解決できないと書いていたのではないか、というご指摘の通りです。
ちょっと、前宣伝しておきましょう。
『清末小説』第27号を編集中であることは、お知らせしました。
掲載を予定している漢語論文のなかに、「李伯元と劉鉄雲の盗用事件」に触れるものがあります。現在でも、李伯元が劉鉄雲の文章を盗用したと信じているのです。驚きはしませんが、勉強不足ではないでしょうか。
劉鉄雲の文章を盗用したのは、李伯元ではありえない、というのが私の論文の主旨です。発行をご期待ください。
2004.6.7
『清末小説から』の発行予告です。
●『清末小説から』第75号 2004.10.1
「李伯元と劉鉄雲の盗用事件」の謎を解く………樽本照雄
呉趼人與談善吾佚文〓拾………王 學鈞
《禽海石》:晩清言情小説中的奇葩………胡 全章
對晩清小説作家的探討………武 禧
漢訳アラビアン・ナイト(10)……樽本照雄
2004.5.29
『清末小説から』第74号を発行しました。
2004.4.17
過日お知らせしました「商務印書館と金港堂が合弁を解消した契約書そのもの」についての補遺です。
さっそく、問い合わせのメールをいただきました。「契約書そのもの」とは、本当に「そのもの」かという内容です
私の説明不足だったようです。この「契約書そのもの」というのは、実物という意味ではありません。
契約書の実物は、商務印書館にもしあればのはなしですが、保存されているはずです。
私のいう「契約書そのもの」とは、写真版で見ることができた、ということです。詳細は、『清末小説』第27号の発行をお待ちください。
老九編輯『近代文学研究・拾稗』第10期(2004.4)が発行されました。該誌は、清末小説研究についての個人通信です。
老九、すなわち劉徳隆の自己紹介、研究情況の紹介などが掲載されています。
2004.4.11
本年10月に発行を予定しております『清末小説』第27号について、中間報告をします。
すでに掲載を決定している論文は、以下のとおりです。
黒幕征答・黒幕小説・掲黒運動………范 伯羣
周作人漢訳アリ・ババ「侠女奴」物語2完
――漢訳検討篇 ………………樽本照雄
中国におけるコナン・ドイル(4)…樽本照雄
商務印書館と金港堂の合弁解約書……沢本郁馬
張元済直接参与編纂、校訂的商務印書館版
教科書有幾種? ………………張 人鳳
ご期待ください。
2004.3.22
『清末小説から』の目次予告です。
●『清末小説から』第74号 2004.7.1
『唐〓蔵書目録』について ………樽本照雄
『図画日報』影印版のこと2………沢本郁馬
劉鶚家藏《周氏遺書》輾轉始末……朱 松齡
商務印書館《英文漢詁・敘》釋文…劉 徳隆
《華英初階》和《華英進階》何時出版?……張 英
寫于晩清的兩篇小説理論文章………高 玉海
晩清小説分類…………………………武 禧
漢訳アラビアン・ナイト(9)……樽本照雄

2004.3.9
先日お知らせしました商務印書館と金港堂の合弁解約書のつづきです。
条文を検討した結果、興味深い事実に到着しました。
すなわち、商務印書館が金港堂に支払った金額は、結局のところ58万7,997.58元だったのです。
朱蔚伯が「商務印書館是怎様創起来的」(『文化史料(叢刊)』第2輯 1981.11)で明らかにした数字が、ほぼ正確であったことも判明しました。
思わぬところに資料があるものですネ。
2004.2.26
驚きました。
商務印書館と金港堂が合弁を解消した契約書そのものを、しかも日本で見つけることになろうとは、思いもしなかったのです。
1914年1月6日の日付がついた文書です。商務印書館が、日本人の株主にいくら支払ったのか、詳細に記録されています。
両社の合弁が解消された時、商務印書館の支払い金額はいくらだったのか、ずいぶんと細かい数字まで知られています。しかし、それを証明する文書の存在が明らかにされたことは、今までありませんでした。
商務印書館と金港堂の合弁問題を研究するうえで、まさに画期的な発見だということができます。
『清末小説』第27号(本年10月発行予定)に論文を掲載する予定です。
2004.2.14
樽本照雄『初期商務印書館研究(増補版)』を発行しました。
2004.2.10
海外よりメールをいただきました。ホームページに掲載している論文についてのご提案です。
「〓」の部分が読みにくい。これを解決するための方法をご教示いただいたのです。
ありがたいことです。
ただし、ご注意ください。本ホームページに掲げております論文は、あくまでも参考用です。
ご自分の論文に引用することはできません。なぜなら、引用ページを示すことができないからです。
本研究会が発行しております年刊『清末小説』、季刊『清末小説から』などの雑誌は、印刷物が正式のものです。
ご必要であれば、ご購入ください。
今後ともお引き立てくださいますようお願い申し上げます。
2004.1.23
樽本照雄『初期商務印書館(増補版)』を発行する予定です。2月中旬になるでしょう。
『清末小説から』の目次予告です。
●『清末小説から』第73号 2004.4.1
贋作漢訳ホームズ2 ………樽本照雄
李伯元与病紅山人〓樹松 ………王 學鈞
孫毓修與《歐美小説叢談》 ………柳 和城
鐵雲遺印拾遺 ………朱 松齡
晩清小説的分期 ………武 禧
漢訳アラビアン・ナイト(8)……樽本照雄
清末小説から
2004.1.2
『清末小説から』第72号を掲載しています。
はじめに
中国の清末小説を専門に研究している会です。清末とは、清朝末期のことを指します。厳密にいえば、「中国の」と付ける必要はありません。清末は、中国にしか存在しませんから。まあ、丁寧に言っております、くらいのことですのでご了承ください。
年代でいえば1900年代から1911年の辛亥革命をへて五四文学前です。
日本ならば、明治30年代から大正初期にあたりますか。
というわけで、清末小説を専門にしているといっても、中華民国初期の小説も含んでおりますので、誤解のないようにお願いいたします。
それならば、いっそのこと「清末民初小説研究」と称してもいいようなものの、長くなるでしょう。
研究会と称していますが、組織はありません。
定期刊行物として年刊の『清末小説』と季刊の『清末小説から』を発行することが研究会の目的です。
『清末小説』と『清末小説から』の最新号所収の論文は、いくつかを本ホームページで読むことができます。
なお、『清末小説』のバックナンバーのいくつかは、中国書籍専門店で印刷したものを購入することができます。『清末小説から』は、研究会あて直接お申し込みください。
おなじく、清末小説研究会の出版物は、中国書籍専門店(東方書店、燎原書店、朋友書店、福岡中国書店など)で購入できます。ご注文ください。
これまでの研究会活動を紹介するかわりに雑誌『清末小説(研究)』の編集ノートをあつめた編集ノート集をかかげます。おおよその活動が理解できるでしょう。
研究論文目録は、研究のお役に立つと信じています(『日本清末小説研究文献目録』2002を発行しました。こちらの方が新しいです)。『清末小説(研究)』『清末小説から』著者別論文目録)を作成しています(すでに古くなっていますが、更新できていません)。
研究をめざす人を対象に『清末小説研究ガイド2005』(2004)を発行しました。