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2003.12.25
 出版予告です。
 樽本照雄『初期商務印書館研究(増補版)』を出版します。
 商務印書館が発行した教科書3種類について増補し、今まで知られていなかった写真も追加しています。
 出版は、2004年の5月ころになるでしょう。
 『清末小説から』第72号は、すでに発行しました。
 該第73号は、編集を終了し、印刷にまわします。年明けにはお届けできる準備を整えている手はずです。



2003.11.22
 中国現代文学館編『唐〓Tao}蔵書目録』(内部交流資料 刊年不記(2003))というものを入手しました。
 唐〓の旧蔵書が中国現代文学館に収蔵され、名前を冠した文庫が成立したといいます。
 全体で4万3千件があり、そのうち雑誌は1万6700件、図書は2万6300件だというのは、たしかに多量だといえるでしょう。しかも、それらが近現代文学に関係しているのですから、関係者の注目を引くわけです。
 この目録には、平装書が1万0595件、線装書が418件、期刊が1452件、収録されています。
 ざっと見て、清末民初小説も珍しい書籍が見えるのがうれしいかぎりです。
 現在、『清末民初小説目録』に追加する作業を開始しました。
 ご報告まで。



2003.10.26
 汪家熔『近代出版人的文化追求』(南寧・広西教育出版社2003.6)が発行されました。
 「20世紀中国出版文化叢書」のなかの1冊です。
 副題は、「張元済、陸費逵、王雲五的文化貢献」といいます。



2003.10.20
 早速、ご指摘をいただきました。
 『中国近現代通俗文学史索引』と一般的な書名であるが、誰が書いた文学史なのかわかりづらいのではないか、というものです。
 ご心配いりません。『中国近現代通俗文学史』という書名は、范伯群主編の1種類しか存在しませんから。
 ほかにも同名の文学史があれば、まぎらわしい、ということができます。
 しかし、そのような誤解は生じないという判断のもとに索引の題名を決定しました。
 便利な工具書だと自負しております。せいぜいご利用ください。



2003.10.17
 『中国近現代通俗文学史索引』を発行しました。
 書名は変更しています。






2003.9.21
 過日お知らせいたしました「范伯群主編『中国近現代通俗文学史』索引」についてです。
 「清末小説研究資料叢書7」として発行することにしました。
 ご期待ください。
 

2003.9.13
 『老残遊記資料』(清末小説資料叢書6)正誤表をかかげます。
 「単行本」にとんでください。
 渡辺浩司氏のご指摘によるものです。感謝します。





2003.9.1
 渡辺浩司氏より、『官場現形記資料(清末小説資料叢書4)』『清末小説叢考』および『清末小説』第26号の誤植をご指摘いただきました。
 いつもありがとうございます。
 前記2書につきましては、「単行本」において正誤表を掲載します。
 以下のとおり謹んで訂正致します。

『清末小説』第26号訂正表
20頁13行 絞りこむにために → 絞りこむために
31頁倒4行 ばらまいでいる → ばらまいている
33頁5行 ことになはならないか → ことにはならないか
39頁14行 強調していからだ → 強調しているからだ
40頁12−13行 底本であろうという指摘されている
 → 底本であろうと指摘されている
41頁倒7行 Emendanted → Emendated
47頁10行 HISSTORY → HISTORY
48-49頁注2 第4号1999 → 第4号(1999)2000.3.31発行
72頁主要資料来源2 19999年版 → 1999年版
83頁13行 世界広しといえでも → 世界広しといえども
85頁12行 くりかえずが → くりかえすが
86頁6行 ボケット → ポケット
86頁7行 時計を大切にせずほうりだしているは、
 → 時計を大切にせずほうりだしているところから、
92頁倒4行 手紙を届くと → 手紙が届くと
98頁3行 たどりつた → たどりついた
99頁11行 las Tuesday → last Tuesday
103頁倒5行 ショルトー大佐 → ショルトー少佐
104頁17行 なついてゐる → なつてゐる
104頁20行 こうした → さうした
105頁注51 「≪四つのサイン≫(誕生秘話)
 → 「≪四つのサイン≫(誕生秘話)」
105頁注51 大辞典 → 大事典
105頁注55 当然ならが → 当然ながら





2003.8.29

 『清末小説から』第71号は、すでに発行しました。
 第72号の予定目次をお知らせします。

『清末小説から』第72号 2004.1.1
「童話」の漢訳アラビアン・ナイト………樽本照雄
關於湯寶榮(頤瑣)的幾件史料……………張 人鳳
清末小説家〓拾………………………………王 學鈞
清末小説的時限………………………………武  禧
『中国古典小説史料叢考 韓国篇』による
 『新編増補清末民初小説目録』補2……渡辺浩司
清末小説から



2003.8.18

 予告です。
 「范伯群主編『中国近現代通俗文学史』索引」を公開する予定です。
 該書は上下巻で南京・江蘇教育出版社2000.4から出版されました。
 近代から現代にかけて、当時の中国において主流であった大衆文学をひろく見通した画期的な研究成果であることは、いうまでもありません。
 第3届中国高校人文社科学研究優秀成果奨(2002)の中国文学一等奨に輝いています。
 この索引は、人名、小説作品名および掲載雑誌、新聞名を主として採取しました。
 大学紀要に掲載しますから、2004年2月ころにはお目にかけることができるでしょう。



2003.8.8
 『清末小説』第26号ができあがりました。  例年になく早く発行することになったのは、もとはといえばあの中国新型肺炎が原因です。



2003.7.28
 「中国における「アラビアン・ナイト」/漢訳目録」を作成しました。
 不十分なものですが、今までこの種の目録は発表されたことがありませんから掲げます。
 なにかの参考にでもなればさいわいです。



2003.7.28
 『清末小説から』第70号について、渡辺浩司氏より誤植のご指摘をいただきました。
 いつもありがとうございます。
 謹んで以下のように訂正いたします。

1頁右1行 撤森尼安
*漢訳アラビアン・ナイト(5)(「清末小説から」69」)の「撒杜尼安」を「撤森尼安」に訂正。
1頁右13行 dithch → ditch
2頁左14行 −×無/×無/×無 → ○three years/×無/×無
8頁左倒4行 my fresh nad my blood → my flesh and my blood
9頁左6行 妻は死亡 → 妾は死亡
9頁左22行 牛となった母は → 牛となった妾は
10頁右4行 示されていないである → 示されていないのである
20頁右24行 使用してほかった → 使用してほしかった
27頁左倒8行 胡蝶 → 蝴蝶



2003.7.15
 刊行物2点をご紹介します。

樽本照雄『清末小説叢考』汲古書院2003.7
 A5判上製カバー 300頁 本体:6,000円+税
『老残遊記資料』(清末小説研究資料叢書6)
 B5判、150頁、定価:3,000円+税



2003.7.10
 『清末小説から』第70号はどうなっているのだ、とご注意をいただきました。
 すでに発行しています。
 第71号にかかりきりで印刷する状態まできており、まったく第70号のことは忘れていました。
 もうしわけありません。
 『老残遊記資料』は、1週間後に印刷が出てきてくる予定です。



2003.6.28
 劉徳隆著『清末小説過眼録』(清末小説研究資料叢書5)を発行しました。
 また、『老残遊記資料』(清末小説研究資料叢書6)は、すでに印刷所に原稿が送られております。つまり、前倒しして7月中には発行する予定ということです。
 ご期待ください。



2003.6.12
『清末小説から』第71号と『清末小説』第26号の目次予告です。
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『清末小説から』第71号
雑誌の黄帝紀年      ………樽本照雄
《<太谷學派遺書>第三輯》評……劉  〓
『中国古典小説史料叢考 韓国篇』による
『新編増補清末民初小説目録』補1………渡辺浩司
漢訳アラビアン・ナイト(7)……樽本照雄
什麼是晩清小説?     ………武  禧
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『清末小説』第26号
周作人漢訳アリ・ババ「侠女奴」物語1
  ――英文原作探索篇………………樽本 照雄
試論中國近代的短篇小説………………袁   進
張毅漢――一位被遺忘的小説家………郭  浩帆
中国におけるコナン・ドイル(3)…樽本 照雄
傅崇《成都通覽》載小説書目價格表………李  慶国
商務印書館早期編印英語教材初探……張   英
《老残遊記》梓行百年研究一瞥………劉  徳隆
「老残遊記」の底本から回想録まで3題……沢本香子
李伯元遺稿(5)――李錫奇『南亭回憶録』より



2003.5.25
 范伯群主編『中国近現代通俗文学史』上下巻(南京・江蘇教育出版社2000.4)がすばらしいのは、中国において空白になっていた部分を埋めた文学史だからです。
 当時の中国読者の多くが支持していた通俗文学は、革命文学を中心とした文学史では批判の対象でしかなかったのです。それをくつがえして、現実の文学情況にそった記述になっている点は、強調しすぎることはありません。
 該書が「第三届中国高校人文社会科学研究優秀成果奬」に選ばれたのも当然です。
 新中国建国から50年の歳月を要したことも感慨深いところです。
 その范伯群氏が孔慶東氏と主編をつとめて『通俗文学十五講』(北京大学出版社2003.1)を出版しました。
 上述の通俗文学史をコンパクトにし1冊にまとめた大学用教科書といった趣があります。
 参考書をかかげて、勉強になります。
 ご紹介まで。
 劉徳隆著『清末小説過眼録』(清末小説研究資料叢書5)は、近日中に発行を予定しています。



2003.5.3
 新型肺炎の影響は、広く深いようです。
 本務校が例年実施している、北京での中国語研修は中止になりました。
 さて、最近出版された清末小説研究の工具書1種類を紹介しましょう。
 陳大康『中国近代小説編年』(上海・華東師範大学出版社2002.12)といいます。
 1840-1911年間の小説年表です。
 まず、月日まで記入して詳細であるということができます。
 読む要素があるというのは、作品ばかりではなく作家、刊行物に関連する説明もしているからです。
 また、翻訳作品も収録しているのも特徴のひとつです。
 「近代小説作者及其作品一覧表」「近代小説出版状況一覧表」「近代小説篇名索引」があって利用者にとっては便利です。
 作品の「序」などから適宜引用しているところからも、原本を確認していることがわかります。こういうところが、記述の信用性を高めているのです。
 本書を使って『清末民初小説目録』を点検しました。いくつか目録を訂正することができて、本書の有用性を確認したことです。



2003.4.21
 以下の叢書を発行予定にしています。
 実際の出版は、だいぶ先になるかもしれません。お知らせのみ。

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劉徳隆著『清末小説過眼録』清末小説研究資料叢書5

1 孫玉声著《一粒珠》
2 陳景寒著《新西遊記》
3 亜東破佛著《雙靈魂》
4 侠情小説《女侠傳》
5 碧荷館主人的《新紀元》
6 陸士諤的《新中國》
7 陸士諤的《新上海》
8 新中國之廢物著《商界鬼〓録》
9 社會小説《滑稽生》
10 浙東〓侠與《少年涙》
11 非民著《恨海花》
12 偵探小説《鴉片案》
13 侠義小説《雍正劍侠奇案》
14 葛惠儂《宦海風波》
15 品花小史著《小紅兒》
16 醒世小説《風流道臺》
17 諷刺小説《鬼國史》
18 家政小説《母教》
19 言情小説《十年夢》
20 陸士諤著《官塲怪現状》
21 漱六山房著《新果報録》
22 歴史小説《鑄錯記》
23 義侠小説《金〓葉》
24 哀情小説《雙涙碑》
25 艷情小説《離恨天》
26 陳冷血著《侠客談》
27 陳冷血的《土裏罪人》
  後記

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樽本照雄編『老残遊記資料』清末小説研究資料叢書6

1 はじめに……………………………………………… 5
2 刊行情況のおおよそ………………………………… 5
3 初集
 3-1 『繍像小説』……………………………………… 7
 3-2 下書き手稿………………………………………… 38
  資料:「老残遊記」の下書き手稿 ……………… 47
 3-3 盗用、書き換え問題……………………………… 62
 3-4 『天津日日新聞』………………………………… 68
4 二集…………………………………………………… 70
5 外編残稿……………………………………………… 73
6 執筆刊行一覧…………………………………………147
あとがき……………………………………………………150

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樽本照雄編『清末小説研究ガイド05』清末小説研究資料叢書7



2003.3.27
 『清末小説から』第70号の予定目次です。

『清末小説から』第70号
漢訳アラビアン・ナイト(6)……樽本照雄
頤瑣就是湯寶榮………………………徐 新韻
清末民初小説與報刊業之關係………郭 浩帆
張元濟書寫的習字帖…………………柳 和城
一九一一年小説略説(下)…………武  禧


樽本照雄編『官場現形記資料』(清末小説研究資料叢書4)を発行しました。



2003.3.11
 樽本照雄編『新編増補清末民初小説目録』(済南・斉魯書社)が増刷されました。
 昨年、あらたに編集しなおして該社から発行したものです。初刷りを完売し、このたび重版の運びとなりました。
 みなさまのご支持に感謝いたします。



2003.2.26
 清末小説研究会の新刊予告です。

樽本照雄編『官場現形記資料』(2003.6.1予定 清末小説研究資料叢書4)
 『官場現形記』資料の第2弾です。



2003.2.8
 『清末小説から』第69号の予定目次です。

『清末小説から』第69号
李伯元の肺病宣言     ………樽本照雄
《新編増補清末民初小説目録》所録傳奇雜劇補述………左 鵬軍
漢訳アラビアン・ナイト(5)……樽本照雄
一九一一年小説略説(上) ………武  禧



2003.1.27
 「初期商務印書館における教科書の系譜――『最新国文教科書』第1冊まで」(『大阪経大論集』第53巻第4号(通巻第270号)2002.11.15)を掲げます。



2003.1.17
 『中国近現代文化研究』第5号(2002.12.25)が発行されました。
 以下の文章が掲載されています。
 樽本照雄「周作人漢訳アリ・ババの原本を求めて」
 利波雄一「進化し続ける目録――樽本照雄編『新編増補清末民初小説目録』をめぐって――」
 以上、お知らせのみ。






2003.1.1
 『清末小説から』第68号を掲載しています。



はじめに

 中国の清末小説を専門に研究している会です。清末とは、清朝末期のことを指します。厳密にいえば、「中国の」と付ける必要はありません。清末は、中国にしか存在しませんから。まあ、丁寧に言っております、くらいのことですのでご了承ください。
 年代でいえば1900年代から1911年の辛亥革命をへて五四文学前です。
 日本ならば、明治30年代から大正初期にあたりますか。
 というわけで、清末小説を専門にしているといっても、中華民国初期の小説も含んでおりますので、誤解のないようにお願いいたします。
 それならば、いっそのこと「清末民初小説研究」と称してもいいようなものの、長くなるでしょう。
 研究会と称していますが、組織はありません。
 定期刊行物として年刊の『清末小説』と季刊の『清末小説から』を発行することが研究会の目的です。
 『清末小説』『清末小説から』の最新号所収の論文は、いくつかを本ホームページで読むことができます。
 なお、『清末小説』のバックナンバーのいくつかは、中国書籍専門店で印刷したものを購入することができます。『清末小説から』は、研究会あて直接お申し込みください。
 おなじく、清末小説研究会の出版物は、中国書籍専門店(東方書店、燎原書店、朋友書店、福岡中国書店など)で購入できます。ご注文ください。
 これまでの研究会活動を紹介するかわりに雑誌『清末小説(研究)』の編集ノートをあつめた編集ノート集をかかげます。おおよその活動が理解できるでしょう。
 研究論文目録は、研究のお役に立つと信じています(『日本清末小説研究文献目録』を発行しました。こちらの方が新しいです)。『清末小説(研究)』『清末小説から』著者別論文目録)を作成しています(すでに古くなっていますが、更新できていません)。
 研究をめざす人を対象に清末小説研究ガイド97(1997.1.1)を掲載しました(量が多いので動きがにぶいかもしれません)。