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張旭、車樹昇編著『林紓年譜長編(1852-1924)』
福州・海峡出版発行集団、福建教育出版社2014.9

2014.12.25
 内容は以下のとおり。
 =====================
 福建教育出版社「“福建思想文化体系“出版説明」、
 「叢書総序」、
 呉仁華「序一」、
 羅選民「序二」、
 「自序」、
 編写説明、
 林紓家族世系簡表、
 林紓三大家譜、
 1852(1歳)-1924(73歳)年譜、
 参考文献、
 附録1:林紓身後刊登作品細目、
 附録2:林紓未完作品細目、
 張旭「後記」




張袁月『晩清呉地小説研究』
天津・南開大学出版社2014.10

2014.12.17
 内容は以下のとおり。
 =====================
 光泉「“霊隠文叢”序」、
 陳洪「“霊隠文叢”序」、
 前言、
 緒論、
 第1章 呉地小説中心移位的地域背景、
 第2章 晩清呉地小説叙事重心的転移、
 第3章 “郷下人進城”――新叙事主題的形成、
 第4章 呉地地域伝統在晩清的分化、
 第5章 呉地地域伝統与現代的撞撃、
 第6章 地域与時代的共謀――以王韜、包天笑為例、
 余論:向現当代延展的呉地小説、
 参考文献、
 附録1図表索引、
 附録2筆者據晩清蘇州小説所絵“蘇州地図”、
 附録3筆者據晩清上海小説所絵“上海地図”、
 附録4画舫与馬車、
 附録5晩清呉地小説簡表、
 後記



2014.12.16
 『清末小説から』第116号を掲げました。




ケ集田『中国現代文学出版平台――晩清民国時期文学出版情況統計与分析1902-1949』
上海文藝出版2012.3

2014.12.3
 内容は以下のとおり。
 =====================
 楊揚「前言:新世紀中国文学史研究需要要更多的想像」、
 摘要、導言:問題的提出与本文的方法、
 第1章 文学出版与中国現代文学、
 第2章 文学期刊出版情況、
 第3章 文学書籍出版状況(上)、
 第4章、文学書籍出版状況(下)、
 結語、
 附録1 晩清民国時期文学期刊出版情況表(1872-1949)、
   2 晩清民国時期文学書籍出版情況表(1902-1949)、
   3 晩清民国時期文学叢書出版情況表(1902-1949)、
 後記



 

                  中国近代期刊篇目彙録の間違い箇所      香港影印本
2014.11.28
 清末民初小説目録を点検していて間違いをひとつ見つけました。
 『中外小説林』についてです。
 以前は、上海図書館編『中国近代期刊篇目彙録』B上海人民出版社1981.6 にもとづいて記載していました。
 後日、『中外小説林』の影印本を入手して、目録に追加もしたのです。
 今回、『中国近代期刊篇目彙録』に期数をとりちがえている部分があることに気がつきました。
 2273頁にある第9期(1907年9月8日丁未年八月初一日)は、まるまる2275-2276頁にある第2年第3期(1908年3月2日戊申正月三十日)と入れ違っている。
 『中国近代期刊篇目彙録』は、資料として信頼度が高いと判断していました。まさか、そのような間違いがあるとは思いもしなかったことです。



2014.11.13
 『清末小説から』第116号の目次予告です(2015.1.1公開予定)。

=====================
いくたびかの阿英目録8………樽本照雄
早期漢訳ドーデ「最後の授業」5――黄静英訳「最後之授課」のばあい………神田一三
清末民初俄国小説訳介路径綜考(下)………付 建舟
商務版「説部叢書」研究の昔と今3(下)――改組の時期………樽本照雄




「日俄未来戦争小説(一名未来日俄戦争小説)」『俄事警聞』1904.1.15

「日露戦争」『大阪朝日新聞』1904.1.1


2014.11.2
 (日)萩園作、扶桑訳「日俄未来戦争小説(一名未来日俄戦争小説)」1-(18)回です。
 『俄事警聞』32-58号(癸卯11.28-12.25(1904.1.15-2.10」に掲載されました。
 漢訳作品名が一定していません。混乱があります。
 いままで、日本法令館編「日露戦争未来記」(1900年刊)だと指摘する論文がありました。
 おそらく、題名の類似から生じた誤解でしょう。
 事実は、上に掲げたように、萩園(渡辺霞亭、本名は勝)著「日露戦争」(『大阪朝日新聞』1904.1.1-1.14が該当する)です。原文の「第4信(2)」までを漢訳して未完に終わりました。
 日露戦争が開始されるのは、1904年2月です。
 それ以前の作品です。未来の日露戦争を題材としていますから科学幻想小説になるでしょう。




李九華『晩清報刊与小説伝播研究』
北京・中国社会科学出版社2014.7

2014.10.24
 内容は以下のとおり。
 =====================
 引言、
 第1章 晩清小説生成的社会土壌、
 第2章 晩清小説伝播媒介的転変、
 第3章 晩清報刊与晩清小説的繁栄、
 第4章 晩清報刊対小説創作和伝播的影響(上)、
 第5章 晩清報刊対小説創作和伝播的影響(下)、
 第6章 晩清報刊小説的伝播探究、
 第7章 晩清報刊小説的現象探究、
 附録1:晩清文藝期刊小説目、
 附表2:晩清刊載過小説的期刊目、
 主要参考文献、
 後記




蔡俊『中国近現代文学中的洋人形象』
南昌・江西人民出版社2013.12

2014.10.23
 内容は、
 =====================
 第1章 近代文学中的“洋人”形象に
  第1節 上層人物形象、
  第2節 官員形象解読、
  第3節 英国士者形象、
  第4節 官場“洋人”
 ほかに参考文献などがあります。



程翔章『晩清文学研究』
世界図書出版広東有限公司2014.5

 論文集です。第4輯に次の文章があります。
 =====================
 中国近代翻訳文学的双子星座――厳復与林紓翻訳文学比較談、
 近代翻訳小説選題簡論、
 中国近代文学家対托爾斯泰的認識和介紹、
 中国近代翻訳文学的興盛及其原因、
 各擅勝場的近代小説翻訳家
 など



 
華生筆記 上海周桂笙訳述『(偵探小説)福爾摩斯再生後第十一十二十三案』
小説林社 (丙午十月 光緒三十二1906)/総発行所:上海・有正書局1916.6六版

2014.10.13
 上記の書籍を入手しました。
 小説林社が刊行した1冊です。原本は、珍しい。
 いうまでもなく、ARTHUR CONAN DOYLE“THE RETURN OF SHERLOCK HOLMES”1905が原本です。
 収録作品に触れた論文、目録類を見たことがありません。
 原作名を添えます。
===========
○本文:(偵探小説)福爾摩斯再生後探案之十一
 役犬案 The Adventure of the Missing Three-Quarter、
○本文:(偵探小説)福爾摩斯再生後探案之十二
 馬顕鎮殺人案 The Adventure of the Abbey Grange、
○本文:(偵探小説)福爾摩斯再生後探案之十三
 密札案 The Adventure of the Second Stain。

 小説林社版該シリーズは、やや複雑です。
 表紙の題名と本文の表示が異なっているのが原因のひとつ。
 もうひとつは、いろいろ組み合わせて合本が製作販売されたからでしょう。



2014.10.8
 すでに紹介しています陳大康『中国近代小説編年史』です。
 『繍像小説』の発行遅延を、陳大康は新聞の広告を使用して追認しています。
 今後、中国の学界でも『繍像小説』発行遅延説を無視できなくなりました。一歩前進です。
 ならば、李伯元死後に発表された、彼名義の作品が問題になるはずでしょう。
 李伯元は、死後も作品を書いたのか、と。
 ところが、当然出てくるはずの疑問が見られない。陳大康はそれについては口を閉ざしたままです。
 不思議なことがあるものだ、と私は思います。
 李伯元「活地獄」の第40-42回を呉沃堯が代筆した件について、陳大康は「李宝嘉は病気が重くなったため執筆することができなくなった」(B1160頁)と書いています。おかしいですね。
 なにしろ、『編年史』B970頁では「(光緒三十二年三月)十四日(4月7日)李宝嘉卒(1867-1906)」と自分で書きながら、その事実をすっかり忘れてしまっている。陳大康によれば、李伯元は、死後も「活地獄」を書いているのです。
 陳大康は、李伯元の死去と彼名義の作品に重要な関連があるということに気づいていないらしい。
 商務印書館版「説部叢書」についても、奇妙な説明をしています。別に文章を発表することになるでしょう。




『棠花怨』宣統元年十月再版
孔夫子旧書網より

『棠花怨』表紙奥付なし
孔夫子旧書網より

2014.10.4
 呉檮と天涯芳草館主を結びつける有力な資料が出現しました。
 海陽天涯芳草館主人呉君亶中ならば、新聞にでてきます。書家の呉亶中です。
 呉亶中は呉檮ですから、天涯芳草館主は呉檮だと判断していい。
 ただし、どうしても天涯芳草館主呉檮とあるのを見てみたい。長らく探していました。
 過日紹介しました陳大康『中国近代小説編年史』C1663頁にあります。
 光緒三十四年十一月に「上海中国図書公司出版『棠花怨』標“裁判小説”,署“法国雷科著,中国天涯芳草館主海陽呉檮亶中訳」とあります。これが、求めていたものです。
 念のためウェブ上で検索すると、孔夫子旧書網に写真がありました。引用します。
 原作は、(黒岩)涙香小史訳述『梅花郎』明進堂1911.1.15です。




中国モダニズム研究会『中国現代文化14講――ドラゴン解剖学 登竜門の巻』
関西学院大学出版会2014.10.10

2014.10.3
 内容は、
 =====================
 第3章 文学1――清末から中華民国 伝統と変革の時代の文学(神谷まり子執筆)、
 第4章 文学2――中華民国 こんなはずじゃなかった文学史(齊藤大紀執筆)
 などがあります。




李怡、羅維斯、李俊傑編『民国文学討論集』
北京・中国社会科学出版社2014.4

2014.9.24
 論文集。内容は以下のとおり。
 ==============
 選編者「編選前言」、
 第1編 反思与探索:中国現代文学研究範式的症候与危機、
 第2編 質疑与辨析:“民国文学”研究主体与方法争鳴、
 第3編 創建与延展:民国文学的理論架構与学術立場、
 第4編 共鳴与回響:学術交流中的“民国文学”研究範式



湯溢沢、廖広莉『民国文学史研究(1912-1949)』
長春・吉林大学出版社2011.12

 内容は以下のとおり。
 ==============
 自序、
 劉曙光「序1 写在湯溢沢《民国文学史研究》出版之際」、
 楊建華「序2」、史観建設(湯溢沢、廖広莉、郭彦〓らの論文)、
 編史嘗試(民国文学史綱――これが中心)、
 附録:索引(文献目録のこと)、
 後記




京都にある永澤金港堂(1979年当時)
現在はビルに建てかわっている

2014.9.13
 京都河原町通り夷川上るに永澤金港堂が、現在も10階建てビルで存在しています。
 この金港堂が、上海の商務印書館と合弁していたあの東京金港堂に関連しているのではないか。
 それが調査の始まりでした。
 樽本「金港堂・商務印書館・繍像小説」(1979)から引用します。

 京都に永澤金港堂というものがある。創業者永澤信之助は金港堂編集部に10年勤務し、1914年(大正3)独立開業したといい、名称の通り東京の金港堂と関係がある。永澤信之助の御子息信義氏が京都にお住まいで、直接の関係者ではないにしても、父君より当時の状況をお聞きで、何かご存知ではないかと考えおたずねしたところ、金港堂と商務印書館が合弁会社になっていた事など父から聞いたことはないし、初耳である、という不思議なご返事であった。

 不思議に思った。だから、もっと調べる興味がわいたのでした。
 書店といっても教科書販売が中心らしく、店頭に書籍は少ししか置いていなかった記憶があります。
 グーグルのストリートビューによって、現在のビルを見ることができます。
 1階に店舗は残して、上階はマンションになっているようです。
 みくらべると、35年という時間を感じないわけでもない、ですか。




于小植『周作人文学翻訳研究』
北京大学出版社2014.4

2014.9.10
 内容は以下のとおり。
 ==============
 緒論、
 第1章 周作人文学翻訳概観、
 第2章 周作人的語言観、
 第3章 周作人的翻訳観、
 第4章 周作人的翻訳与現代白話文、
 第5章 周作人的小説翻訳、
 第6章 周作人的詩歌翻訳、
 第7章 周作人与日本文化――訳入語国家文化研究之一、
 第8章 周作人与古希臘文化――訳入国家文化研究之二、
 第9章 周作人以興趣為出発点的文化觀及与他人的比較闡釈、
 結語:作為一種“方法”的文学翻訳、
 附:周作人文学翻訳年譜、
 主要参考文献、
 後記




石曉岩『重構与転型――《小説月報》(1910-1931)翻訳文学研究』
北京・社会科学文献出版社2014.5

2014.9.9
 内容は以下のとおり。
 ==============
 摘要、
 呉定宇「序」、
 第1章 “開眼看世界”――《小説月報》(1910-1920)的文学翻訳、
 第2章 明流与潜流――《小説月報》(1921-1931)的文学翻訳、
 第3章 《小説月報》翻訳文学与現代文学語言的建構、
 第4章 消解与重構:翻訳文学与文体格局的転換、
 第5章 《小説月報》翻訳文学与現代文学理論的開創、
 結語、
 附録一:数量統計表など、
 附録二:
  1《小説月報》第1巻至第11巻(1910-1920)翻訳文学目録表、
  2《小説月報》第12巻至第22巻(1921-1931)1評論翻訳、2文学史翻訳、3作家研究翻訳、4詩歌翻訳、5戯劇翻訳、6小説翻訳、7散文、通信、雑文翻訳、8寓言、神話、児童文学翻訳、
 参考文献、
 後記




鄭文恵、顔健富主編『革命・啓蒙・抒情――中国近現代文学与文化研究学思録』
北京・生活・読書・新知三聯書店2014.7

2014.9.6
 中国近現代文学研究者31名の研究情況を報告しています。
 お気づきでしょう。本書は、台湾・允晨文化実業股〓有限公司2011.9から出たものの北京版です。




姚一鳴『中国旧書局』
北京・金城出版社2014.6

2014.9.3
 清末から民国まで上海で活動していた出版社を紹介しています。
 掃葉山房からはじまり、商務印書館、中華書局を含んで生活書店まで50社。
 関連文献を4本収録。
 表紙に見える左側が往事の商務印書館です。隣接している右側が中華書局。
 つい気になっ、て商務印書館が日本金港堂と合弁会社であったことを書いているか、とさがしました。
 まったく無視です。いつもどおりで安心しました。




孟昭毅等著『中国東方文学翻訳史』上下巻
北京・崑崙出版社2014.4 東方文化集成

2014.8.27
 内容は以下のとおり。
 ==============
 季羨林「《東方文化集成》総序」、
 緒論、
 上巻 第1編(1897-1920)、
 第1章(孟昭毅) 概論、
 第2章(李瑞霞) 近代翻訳文学的興起、
 第3章(李瑞霞) 近代翻訳文学倡導者梁啓超、
 第4章(〓Hao3嵐) 林訳小説対東方文学翻訳的影響、
 第5章(辺国恩) 近代翻訳理論首創者厳復、
 第6章(甄蕾) 翻訳文学的近代終結与現代開啓、
 第2編(1921-1950)以降は省略、
 下巻に附録:中国東方文学翻訳大事記(1897-2012)、
 後記

 第4章は、林琴南専門家〓Hao3嵐の執筆です。林訳について、101頁で次のように説明しています。

 多くの翻訳の中には、誤訳、訳し漏れ、書き換えの箇所がとても多く、表現形式の区分も厳格ではない。たとえば、シェイクスピアの戯曲「リチャード2世」(林訳は「雷差得紀」)を小説体に翻訳した。ただし、これはたしかに彼の当時では避けることができない残念なことだった。

 林琴南はシェイクスピアの戯曲を小説化した、とあいかわらず誤っている。
 なにも知らない研究者が、従来どおり戯曲の小説化を指摘して林琴南を批判するならば、わからないことはありません。
 しかし、〓Hao3嵐は、林琴南研究の専門家です。
 私は、『林紓冤罪事件簿』『林紓研究論集』を含めて『清末小説』雑誌など関連の文章を彼女に贈呈している。それを無視する。読んでいないということでしょう。脱力しました。
 それとも、上記の文章は、彼女が2007年以前に執筆したというのでしょうか。それでも著者校正はするでしょう。
 とても不可解な文章です。




周新国等著『太谷学派史稿』
北京・社会科学文献出版社2014.4 太谷学派研究叢書 淮揚文化研究文庫

2014.8.18
 内容は以下のとおり。
 ==============
 緒論、
 第1章 周太谷与太谷学派的創立、
 第2章 張積中与“還道於北”、
 第3章 李光〓“伝道於南”、
 第4章 太谷学派的“南北合宗”、
 第5章 李泰階、黄仲素、鍾泰、王伯等人与学派余緒、
 附録:太谷学派大事記、
 参考文献、
 後記




何光水『儒家文化与晩清新小説的興起――以梁啓超小説功用観為中心考察』
武漢・湖北人民出版社2013.12

2014.8.16
 内容は以下のとおり。
 ==============
 摘要、
 導論、
  上篇 長時段的考察、
 第1章 百年来晩清小説研究述評与反思、
 第2章 儒家文化与伝統小説功用関係的変遷、
  下篇 個案分析、
 第3章 “勢力”与“効力”:梁啓超対小説功用的理論創新、
 第4章 梁啓超小説功用現在晩清理論界的回響、
 第5章 “儒化仏学”与梁啓超小説功用観的文化原動力、
 第6章 “群学”与“新小説”的民族国家想像、
 第7章 儒家“文教”与梁啓超新小説的啓蒙宣伝、
 結語、
 参考文献、
 附録1 儒家与小説家在歴代史志目録中的位置表、
   2 《長興学説》図、
   3 梁啓超関於小説功用与作用対象層次図、
   4 晩清八股取士的廃止与晩清新小説的興起、
 後記




呉沢泉『中国近代小説観念研究』
北京・中国社会科学出版社2014.5 中青文庫

2014.8.15
 内容は以下のとおり。
 ==============
 緒論、
 第1章 民族国家話語中民族国家文学、
 第2章 従民族主義内在要求看“小説興国論”、
 第3章 進歩観念与小説進歩史観、
 第4章 場域法則支配下小説審美属性的発現、
 第5章 小説虚構性質与近代小説及知識転型、
 第6章 新小説分類与晩清知識分類、
 結語、
 附録一 主要参考文献、
 附録二 近代小説観念変革大事年表、
 後記



李永東『租界文化語境下的中国近現代文学』
北京・人民出版社2013.10

 内容は以下のとおり。
 ==============
 黄万華「序一」、
 譚桂林「序二」、
 緒論 租界文化語境下文学的風貌格調、
 第1篇 租界文化語境下的晩清小説、
 第2篇 租界文化空間与五四文学、
 第3篇 30年代女性電影:洋場趣味、左翼訴求与党願望的糾纏、
 第4篇 孤島語境与孤島文学、
 参考文献、
 後記




呉效剛『民国時期査禁文学史論』
北京・中国社会科学出版社2013.12

2014.8.12
 内容は以下のとおり。
 ==============
 緒論、
 第1章 抑制新文学――1912-1927年的査禁文学、
 第2章 囲剿左翼文学――1927-1937年的査禁文学、
 第3章 抗衡大衆文藝――1937-1945年的査禁文学、
 第4章 反制主流文学――1945-1949年的査禁文学、
 第5章 結論、
 附録:民国時期査禁文学書刊目録、
 参考書目




黎子鵬編注『晩清基督教叙事文学選粋』
台湾・橄欖出版有限公司2012.1

2014.8.11
 内容は以下のとおり。
 ==============
 周聯華「総序」、
 黎子鵬「編者序」
、  黎子鵬「導論」、
 参考文献、
 編輯凡例、
 米憐WILLIAM MILNE「張遠両友相論」1819、
 理雅各JAMES LEGGE「亜伯拉罕紀略」1857、
 賓為霖WILLIAM C. BURNS「正道啓蒙」1864、
 白漢理HENRY BLODGET「亨利実録」1865、
 胡徳邁THOMAS H. HUDSON「勝旅景程正編」1870、
 楊格非GRIFFITH JOHN「紅侏儒伝」1882



 

2014.8.9
 ご覧のとおりです。
 『(黄種必読)栖霞女侠小伝』(日)岩谷蘭軒著 亜東破仏(彭兪)訳 儒冠和尚(彭兪)参評 上海・集成図書公司 光緒三十三年正月初版
 書名の「栖」にご注目ください。これは、現代漢語では「棲」の簡化字として使用しています。
 ただし、原物でわかるように、「棲」の簡化字ではなく別体として「栖」が使われている。
 それだけです。
 原作については、現在調査中。




王勇『《東方雑誌》与現代中国文学』
北京・中国社会科学出版社2014.4 “学術新視野”叢書

2014.7.25
 内容は以下のとおり。
 ==============
 《東方雑誌》研究的新拓展、
 緒論、
 第1章 《東方雑誌》:商務印書館的期刊重鎮、
 第2章 編輯与《東方雑誌》的文学面貌、
 第3章 《東方雑誌》与新文化運動、
 第4章 《東方雑誌》的文学翻訳、
 第5章 《東方雑誌》的文学創作与批評、
 結語、
 参考文献、
 後記




陳大康『中国近代小説編年史』全6冊
北京・人民文学出版社2014.1

2014.7.23
 1840-1911年間の小説年表。同氏『中国近代小説編年』2002の拡大版です。
 内容は以下のとおり。
 ==============
 序、
 凡例、
 導言:過渡形態的近代小説、
 中国近代小説編年史(これが本文)、
 附録:
 近代自著小説内容介紹一覧表、
 近代翻訳小説内容介紹一覧表、
 近代小説著訳者及其作品一覧表、
 近代小説出版状況一覧表、
 近代小説転載情況一覧表、
 近代小説書刊価一覧表、
 近代小説篇名索引、
 近代小説人名索引

 「序」4頁に『棠花怨』の原作者、訳者にわざわざ言及する箇所があります。
 すなわち「法国雷科著,中国天涯芳草館主海陽呉檮亶中訳」です。
 呉檮と天涯芳草館主が結びつく1例を示したわけです。
 陳大康は、何も説明しません。ただ、そういう例があるというだけ。
 だがこれには、明らかに背景があります。
 それも日本で繰り広げられた論争のひとつです。
 沢本香子「書家としての呉檮」(『清末小説』第32号2009)とそれに対する反論の郭長海「天涯処処有芳草 銭塘海陽是両家」(同誌第34号2011)および沢本「書家としての呉檮・補遺2」(同左)をふまえています。
 陳大康は、それらを読んでいるのでしょうか。読んでいなければ、言及するはずがないと思うのですがね。



2014.7.22
 『清末民初小説目録 第6版』の正誤表を追加しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。



2014.7.21
 『清末小説から』第115号の目次予告です(2014.10.1公開予定)。

=====================
いくたびかの阿英目録7………樽本照雄
《氷洋鬼嘯》の原作………渡辺浩司
晩清小説家“天公”考略………謝 仁敏
劉半農譯於《新青年》中及法國短篇小説翻譯原著補考………古 二 コ(Cesar GUARDE)
早期漢訳ドーデ「最後の授業」4――胡適訳「最後一課」のばあい………神田一三
周作人漢訳ヨーカイ・モール3完――『匈奴奇士録』の英訳底本について………樽本照雄
清末民初俄国小説訳介路径綜考(上)………付 建舟
商務版「説部叢書」研究の昔と今3(上)――改組の時期………樽本照雄




王曼雋、張偉執筆『風華張園』
上海・同済大学出版社2013.8

2014.7.11
 張園ガイドです。絵図、写真を多数収録。以前に紹介したものとは、また別物です。



2014.7.2
 欒偉平氏より、訂正のメールがありました。
 「徐兆〓日記中的近代小説與出版史料1――以小説林社為中心」(『清末小説から』第112号)に書いた、王夢良と王采南は別人である、ということです。




欒偉平『小説林社研究』上下
台湾・花木蘭文化出版社2014.3 古典文献研究輯刊 18編 第18、19冊

2014.6.29
 目次は以下のとおり。

 上冊−−−−−−−
 前言、
 上編 小説林社研究、
 第1章 小説林社的創〓、発展与結束、
 第2章 小説林社的出版事業簡況、
 第3章 小説林社的商業運営、
 下編 小説林社小説研究、
 第4章 《小説林》雑誌小説理論研究、
 第5章 小説林社翻訳小説研究、
 下冊−−−−−−−
 第6章 小説林社科学小説研究、
 結語、
 参考書目、
 附録1《觚庵漫筆》作者考、
 2小説林大事記、
 3蒋維喬日記中的小説林社史料、
 4徐兆〓日記中的近代小説与出版史料――以小説林社為中心、
 5徐兆〓日記中的《雁来紅叢報》史料、
 6丁祖蔭日記中的小説社資料、
 7小説林社単行本小説目録、
 後記




徐兆〓著 蘇醒整理『徐兆〓雑著七種』
南京・鳳凰出版伝媒股〓有限公司、鳳凰出版社2014.3 中国近現代稀見史料叢刊 第1輯

2014.6.19
 目次は以下のとおり。

 《中国近現代稀見史料叢刊》総序、
 潘建国「新旧説部両捜尋――徐兆〓之小説活動及其相関著述(代前言)」、
 「黄車掌録」、「演義弾詞伝奇存目」、「新書目録」、「読訳本小説詩」などを収録
 欒偉平選註「徐兆〓日記中的近代小説與出版史料――以小説林社為中心」『清末小説から』掲載をご参照ください




張偉、厳潔瓊執筆『張園――清末民初上海的社会沙龍(史料)』
上海・同済大学出版社2013.8

2014.6.11
 張園ガイドです。絵図、写真を多数収録。



2014.5.27
 『清末民初小説目録 第6版』の正誤表を追加しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。



2014.5.26
 劉徳隆『劉鶚年譜長編』についての最新情報を戴きました。劉徳隆氏に感謝します。



趙娟『中国近現代教育小説研究』
保定・河北大学出版社2014.1

2014.5.17
 目次は以下のとおり。

 前言、
 緒論、
 第1章 中国近現代教育小説発展概述、
 第2章 清末民初教育小説反映的教育変革(第2節包天笑教育小説的主要教育思想評価がある)、
 第3章 民初至抗戦前教育小説掲示的教育問題、
 そのほか




李生濱『晩清思想文化与魯迅――兼論其小説雑家的文化個性』
北京・中国社会科学出版社2013.10 寧夏大学優秀学術著作叢書

2014.5.3
 目次は以下のとおり。

 関愛和「序一」、
 朱文華「序二」、
 引言、
 第1章 近代中国、晩清文化与魯迅研究、
 第2章 近代中国与魯迅的維新思想、
 第3章 晩清文藝啓蒙思潮与魯迅的文化選択、
 第4章 魯迅思想文化個性的歴史考察、
 第5章 魯迅的個性化追求及其人文理想、
 第6章 現代性超越的文藝創作和文学研究、
 結 語 小説雑家的文化使命感、
 主要参考文献、
 後記




徐従輝編『周作人研究資料』下巻
天津人民出版社2014.1

2014.4.30
 上巻は、研究論文選編です。研究論文の再録。
 下巻は、海外研究論文の再録と資料集。周作人著訳系年と研究資料索引、附録に伝略、筆名別名録です。
 がっかりするのは、周作人が翻訳した外国作品の底本についてまったく説明していないことです。探求する努力をしたようには見えません。放置している。
 中国人研究者にはできない分野なのでしょうか。不思議なことです。




倉橋幸彦『租界上海紙巧図』
好文出版2013.4.27

2014.4.28
 以下を収録します。
 『上海本』101――上海本蒐書目録(1878-1932)、
 上海日文地図目録(1883-1932)、
 附録1:薛理勇先生著作略目、
 附録2:陳祖恩主要著作簡目




中国人民大学文学院編『翻訳与二十世紀中国文学研討会論文集』
北京・人民文学出版社2012.2

2014.4.14
 「晩清翻訳文学研究」に以下の論文を収録しています。

20世紀初中国女性文学翻訳家群体論………郭延礼
従“冒険”魯濱孫到“中庸”魯濱孫――林紓訳介《魯濱孫飄流記》的文化改写与融通………李今
家与国的抉択:晩清ROBINSON CRUSOE諸訳本中的倫理困境………崔文東
近代西学東漸的起点………趙稀方
従“漢文訓読”到“東瀛文体”――訓読、翻訳与東亜近世的文体構建………陸胤
《人生頌》在晩清的又一漢訳及其意義………羅文軍
想像域外――民初鴛鴦蝴蝶派対西方的訳介………胡安定



林大津総主編『福建翻訳史論・古近代巻』
厦門大学出版社2013.6

上篇:福建古近代翻訳史概述に第4章清朝時期福建対外交流与翻訳活動が、
下篇:薬家、訳本与機構個案研究に第8章古近代福建訳家選評(林紓、王寿昌を含む)がある



李琴『中国翻訳文学与本土文学的互動関係研究』
北京・中国社会科学出版社2013.9

第1部分中国翻訳文学与本土社会文化的互動、
第2部分中国翻訳文学与本土文学的互動の第5章は林紓と魯迅



2014.4.11
 『清末小説から』第114号の目次予告です(2014.7.1公開予定)。

=====================
いくたびかの阿英目録6………樽本照雄
《偵探外交消息奇譚》の原作………渡辺浩司
早期漢訳ドーデ「最後の授業」3――胡適訳「最後一課」のばあい………神田一三
周作人漢訳ヨーカイ・モール2――『匈奴奇士録』の英訳底本について………樽本照雄
就《申報》刊《繍像小説》廣告――與樽本照雄先生商〓………王 文君
王文君氏へ――『繍像小説』発行遅延問題について/附:『繍像小説』刊行一覧………樽本照雄
徐兆〓日記中的近代小説與出版史料3完――以小説林社為中心………欒偉平選註




北京魯迅博物館編『魯迅翻訳研究論文集』184頁

同上 185頁



『魯迅研究月刊』2001年第9期 2001.9.20 46頁

2014.3.28
 論文を初出雑誌から論文集に収録するとき、編集上の手違いが生じた。
 そう指摘しました。

 >魯迅《造人術》的原作………(日)神田一三著 許昌福訳
 >★最後部分184-185頁に別論文からの混入がある

 具体的に説明しろということですので、上にその箇所を掲げます。
 また、初出の雑誌の該当部分も示しました。
 なぜそういう間違いがおこったのか。
 論文の最後部分が雑誌のページ内におさまらないことが、ときどきあります。
 雑誌の編集技術の問題です。
 ひとつは、はみだし部分を次の文章冒頭の下部につけ足す。あるいは、別ページの空白にとばす。
 該書の手違いは、後者によっておこりました。
 初出雑誌に「下転第46頁」と示しています。
 第46頁を見れば、そのとおりにはみ出し部分が掲載されている(上の写真を参照)。べつにおかしいことではありません。いたって普通。
 明示してありますから北京魯迅博物館の人でしょうが、その普通をどうして誤解したものか。
 初出雑誌第46頁にあるまったく別論文を継ぎ足して該書に収録している。
 その別論文もたまたま日本人の文章を翻訳したものでした。そこに誤解の原因があったものか。
 推測の域を出ません。
 論旨が通じなくなってしまった。それに気づかないくらい編集者の熱が入らない仕事だったようです。
 翻訳するとも、翻訳しましたとも、論文集に収録します、しました、などなど一切の連絡はありません。
 それが中国学界の伝統だそうですから、はぁはぁそうですか、というだけ。
 大した問題でないことは、誰でもわかっています。
 ただ不思議なことがあるものだ、と思ったのでした。




北京魯迅博物館編『魯迅翻訳研究論文集』
瀋陽・北方聯合出版伝媒(集団)股〓公司、春風文藝出版社2013.11

2014.3.27
 目次は以下のとおり。

 翻訳与独創性――重估作為翻訳家的魯迅………(澳)寇志明著 姜異新訳
 周氏兄弟早期著訳与漢語現代書写語言………王風
 魯迅的両篇早期訳作………(英)卜立徳
 魯迅早期三部訳作的翻訳意図………(日)工藤貴正著 趙静訳 陳福康校
 民元前魯迅的翻訳活動――兼論晩清的意訳風尚………(香港)王宏志
 魯迅《造人術》的原作………(日)神田一三著 許昌福訳
 ★最後部分184-185頁に別論文からの混入がある
 魯迅《造人術》的原作・補遺………(日)神田一三著 許昌福訳
 魯迅与儒勒・凡爾納之間………(日)山田敬三
 関於魯迅的《斯巴達之魂》………(日)樽本照雄著 岳新訳
 ほか
★要注意です。編集上の間違いでしょう。文章の意味が通じません。



段懐清『清末民初報人―小説家 海上漱石生研究』
台湾・独立作家2013.11

 目次は以下のとおり。

 前言:詩論報人−小説家海上漱石生、
 大世界:海上漱石生生平、著述及交遊考、
 繁華雑誌:報人−小説家海上漱石生研究、
 夢影録:海上漱石生小説研究、
 附録、
 後記、
 参考文献



蘇暢『俄蘇翻訳文学与中国現代文学的生成』
北京・社会科学文献出版社2013.9

 目次は以下のとおり。

 前言、
 第1章 緒論に第2節五四前的俄国文学訳介、
 第2章 托爾斯泰与中国現代文学、
 ほか、
 結語、
 参考文献、
 索引



2014.3.22
 『清末民初小説目録 第6版』の正誤表を作成しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。





説明


本文


樽本照雄編 tarumoto1972@gmail.com
清末民初小説目録 第6版
Catalog of late Qing and early Republican fiction. 6th edition




2014.3.14
 欒偉平「夏曾佑、張元済与商務印書館的小説因縁拾遺――《繍像小説》創〓前後張元済致夏曾佑信札八封」(『中国現代文学研究叢刊』2014年第1期(総第174期)2014.1.15)に興味深い手紙が収録されています。
 商務印書館の張元済が、夏曾佑にあてた手紙8通を紹介して、おそらく新発見でしょう。
 『繍像小説』の主編者問題に関連します。
 経過をざっと説明すれば、こうです。
 『繍像小説』の主編者といえば、世界繁華報館の小説家李伯元ということになっていました。
 1980年代に汪家熔が、李伯元ではない、と異議をとなえます。
 李伯元ではない理由のひとつが、彼の「悪い評判」でした。
 李伯元は花柳界の指導者(花界領袖)だった。そういう人間を張元済が雑誌の主編者に招聘するわけがない。
 それでは誰が『繍像小説』の主編者なのか。汪家熔が従来の李伯元にかわって提出したのが夏曾佑でした(汪家熔「《繍像小説》及其編輯人」『出版史料』第2輯1983.12そのほか)。
 それに日本の樽本が反論し、やはり李伯元だ。こうして論争がはじまったのです。17、18年間くらい続いたでしょうか。
 問題はすでに解決しています。
 証拠は、1907年の新聞広告です。商務印書館が、『繍像小説』の主編者は南亭亭長(すなわち李伯元)であると自社広告で公表しているのです。
 ただひとり汪家熔だけが、現在にいたるまでその資料の意味を認めていません。研究者としていかがなものか、と思いますが。
 今回の新出資料によると、張元済は夏曾佑にあてた手紙のなかでつぎのように書いています。

 「商務館現求助於繁華報館主人李伯元,其筆墨亦平浅,然此外更無人」

 執筆の日付は、いうまでもなく旧暦の「四月朔」。欒偉平が注するように新暦1903年4月27日で間違いないと思います。
 『繍像小説』の創刊が同年旧暦五月初一日ですから、それ以前の情況を書いている。
 張元済自身が、李伯元の名前を出して援助を求めている。しかも、この人しかいない、とまで言っているのがわかります。
 まずこれで李伯元主編者説は、より強固なものとなります。
 しかも、夏曾佑あての手紙です。汪家熔が提出した、主編者は夏曾佑である、はあきらかに間違い。



2014.2.28
 『清末小説から』第113号を掲げました。



2014.2.18
 『清末民初小説目録 第5版』の正誤表に追加しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。




陳福康『中国訳学史』
上海外語教育出版社2011.10/2013.8第二次印刷

2014.2.10
 目次は以下のとおり。

 引言、
 第1章 中国古代的訳論、
 第2章 晩清民初的訳論、
 第3章 民国時期的訳論、
 第4章 新中国成立後的訳論、
 余話、
 翻訳文論参考篇目、
 初版序(胡孟浩)、
 後記一、
 後記二



王宏志『翻訳与文学之間』
南京大学出版社2011.2/2013.7第二次印刷

 つぎのような文章を収録しています。
 「“叛逆”的訳者:中国翻訳史上所見統治者対翻訳的焦慮」
 「権力与翻訳:晩清翻訳活動賛助人的考察」
 「京師同文館与晩清翻訳」
 「“以中化西”及“以西化中”:従翻訳看晩清対西洋小説的接受」
 「文言与白話――晩清以来翻訳語言的考察」
 「“人的文学”之“哀弦篇”:論周作人与《域外小説集》」など




付建舟『清末民初小説版本経眼録三集』
北京・中国社会科学出版社2013.8

2014.2.6
 同シリーズ第3冊目。
 清末民初の小説(単行本)130種を収録します。表紙と奥付の写真を掲載するのが特色です。



2014.2.4
 『清末民初小説目録 第5版』の正誤表に追加しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。




虞霊訳「(短篇小説)戦後」
『時報』1910.2.16

2014.1.24
 ドーデ「最後の授業」を最初に漢訳したのは誰か。
 いわれているような胡適「最後一課(初出は割地)」(1912)ではありません。
 新発見がなされました。〓文文『晩清報刊上的翻訳小説』(済南・斉魯書社2013.5)です(80、275頁)。
 上に写真で示します。
 胡適より2年も先行していますね。英訳からの転訳です。
 詳しくご紹介する機会があるでしょう。



2014.1.23
 『清末小説から』第113号の目次予告です(2014.4.1公開予定)。

=====================
いくたびかの阿英目録5………樽本照雄
《李代桃〓》の原作………渡辺浩司
周作人漢訳ヨーカイ・モール1――『匈奴奇士録』の英訳底本について………樽本照雄
徐兆〓日記中的近代小説與出版史料2――以小説林社為中心………欒偉平選註
早期漢訳ドーデ「最後の授業」2――胡適訳「最後一課」のばあい………神田一三




任百強『我仏山人評伝』
香港・中国評論学術出版社有限公司2010.2 仏山市博物館学術研究叢書

2014.1.18
 目次は以下のとおり。

 自序、
 第1部 我仏山人伝記、
 第2部 呉趼人作品論、
 参考書目、
 附録:仏山大樹堂《呉氏族譜》的新発現――呉趼人研究之七、
 後記



彭小妍主編『文化翻訳与文本脈絡――晩明以降的中国日本与西方』
台湾・中央研究院中国文哲研究所2013.7 中国文哲専刊43

 目次は以下のとおり。

 1、翻訳的文化政治与体制、
 2,翻訳的語言与知識建構、
 3、帰化翻訳与改写――原著与訳本
 収録された関連論文題名は『清末小説から』第113号に掲載予定です。



2014.1.16
 『清末民初小説目録 第5版』の正誤表に追加しました。
 渡辺浩司氏よりのご指摘です。ありがとうございます。




岳立松『晩清狭邪文学与京滬文化研究』
上海世紀出版股〓有限公司、上海古籍出版社2013.11 文史哲研究叢刊

2014.1.15
 目次は以下のとおり。

 陶慕寧「序」、
 緒論、
 第1章 晩清北京、上海的城市背景与狭邪文化、
 第2章 晩清北京、上海的狭邪文学、
 第3章 南北異趣的声色審美与性別文化、
 第4章 品優与品妓:京滬花榜与文人題贈、
 第5章 冶遊風尚与文人心態、
 第6章 狭邪書写的文化探析、
 結語、
 参考文献、
 後記



付祥喜『20世紀前期中国文学史写作編年研究』
北京師範大学出版社2013.7 国家社科基金後期資助項目


 目次は以下のとおり。

 緒論、
 第1章 中国文学史社作之〓醸期(1880-1903)、
 第2章 中国文学史写作之萌芽期(1904-1921)、
 ほか、
 中国文学史著分目検索、
 主要参考文献、
 後記
 



黄人著、江慶柏、曹培根整理『黄人集』
上海文化出版社2001.8

2014.1.12
 『独立報』『小説林』『雁来紅叢報』にかかわった黄人の文集です。
 「小説小話」「中国文学史(節録)」、各家序跋を収録しています。



潘正文著『《小説月報》(1910-1931)与中国文学的現代進程』
潘正文 北京・人民出版社2013.11

 『小説月報』掲載の林琴南訳シェイクスピアはもとの戯曲を小説化した、と批判しています(82、88頁)。ご注意ください。
 目次は以下のとおり。

 緒言、
 第1章 前後期《小説月報》的発展概況及其所体現的中国文学的新旧過渡和演変、
 第2章 《小説月報》与中国翻訳文学的現代演進、
 第3章 《小説月報》与文学理論、批評的現代演進、
 第4章 《小説月報》的創作走向及其現代演変、
 第5章 従“科学”到“人学”、
 結語、
 参考文献、
 人名索引、
 後記



孫立春著『中国的日本近現代小説翻訳研究』
北京・中国戯劇出版社2013.1

 緒論、第1章 中国的日本近現代小説翻訳史概況、参考文献、後記があります。




Roy Lichtenstein


2014.1.1
 本年もよろしくお願いいたします。

 周作人漢訳1種類の底本が判明しました。ご報告します。
 周作人は、ハンガリーの作家ヨーカイ・モール作品のひとつを『匈奴奇士録』の題名で漢訳し刊行しました(商務印書館1908)。
 ハンガリー語原題は Egy az Isten といいます。周作人は、英訳にもとづき転訳しました。周知の事実でしょう。
 その底本について、周作人は、ロバート・ニスベット・ベイン Robert Nisbet Bain の英訳本 Midst the Wild Carpathians だと断言しています(「黄薔薇」)。
 それについて疑義を提出した研究者は、中国を含めて誰もいません。
 事実を追求すると、周作人の勘違いであることがわかりました。
 漢訳の底本は、パーシー・フェイバー・ビックネル PERCY FAVOR BICKNELL 英訳『マナセ:トランシルヴァニア物語』 MANASSEH: A ROMANCE OF TRANSYLVANIA(1901)です。

 『清末小説から』第112号を掲げました。



はじめに
 『清末民初小説目録 第5版』を無料公開中です(2014年3月16日第6版を公開中)。
 ファイルは以下の2件。あわせてご利用ください。
 説明 pdf 2.321MB A4判 133頁 同じものがこちらにも
 本文 pdf 37.042MB A4判4,647頁 同じものがこちらにも

 中国の清末小説(しんまつ しょうせつ)を専門に研究している会です。清末とは、清朝末期のことを指します。厳密にいえば、「中国の」と付ける必要はありません。清末は、中国にしか存在しませんから。まあ、丁寧に言っております、くらいのことですのでご了承ください。
 年代でいえば1900年代から1911年の辛亥革命をへて五四文学前です。
 日本ならば、明治30年代から大正初期にあたります。
 というわけで、清末小説を専門にしているといっても、中華民国初期の小説も含んでおりますので、誤解のないようにお願いいたします。
 それならば、いっそのこと「清末民初小説研究」と名づけていいようなものの、長いです。
 研究会と称していますが、組織はありません。
 定期刊行物として年刊の『清末小説(しんまつしょうせつ)』(第35号2012で終刊)と季刊の『清末小説から』(ウェブでの公開を継続中)を発行することが研究会の目的です。
 『清末小説』『清末小説から』の最新号所収の論文は、いくつかを本ホームページで読むことができます。
 なお、『清末小説』のバックナンバーおよび『清末小説から』は、在庫がありません。
 清末小説研究会の出版物も同様に在庫がなくなりました。申し訳ございません。また、同時にありがとうございます。
 これまでの研究会活動を紹介するかわりに雑誌『清末小説(研究)』の編集ノートをあつめた編集ノート集をかかげます。おおよその活動が理解できるでしょう。
 研究をめざす人を対象に『清末小説研究ガイド2008』を発行しています。清末小説研究資料叢書は、該ガイドを含めて13まで発行して終了しました。もうしわけありません。こちらも在庫はなくなっています。
 現在、電字版での単行本出版を企画中です。ご期待ください。