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2010.12.10
 渡辺浩司氏から清末民初小説目録についてご指摘を受けました。ありがとうございます。→こちらをどうぞ。


2010.11.18
 『清末小説から』第100号(2011年1月1日公開予定)の訂正です。渡辺浩司氏に感謝します。

 1頁右倒9行 含めることした → 含めることにした


2010.11.15
 『清末小説』第33号を掲げます。
 『清末小説から100号記念』(CD−ROM 非売品)を作成しました。



張永芳、王金城、馮涛主編『《盛京時報》近代小説叙録』瀋陽出版社2010.8

2010.11.12
 『盛京日報』1906-1919年に掲載された小説の目録です。本文が447頁という大冊になっているのは、内容説明が書かれているからです。小説索引(音順、筆画順)あり。
 掲載情報を抜き出した「《盛京時報》近代小説目」が、『清末小説』第32-33号に掲載されています。


2010.10.23
 『清末小説から』次号のお知らせです(2011年1月1日公開予定)。
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小説目録はたのしい………樽本照雄
《游艇伏尸録》の原作………渡辺浩司
Robinson Crusoe粤語譯本《辜蘇歴程》考略………姚 達兌
"儒林医隠"非陸士諤考………謝 仁敏
晩清小説作者掃描(25)………武  禧
書家としての呉檮・補遺………沢本香子



2010.10.9
 『新編増補清末民初小説目録』について渡辺浩司氏よりご指摘をいただきました。
 いつもありがとうございます。

・j0529 街頭博士 若庸 『小説月報』8巻4号 1917.4.25
*創作ではなく翻訳。原作は、Alder Anderson
 『A Philosopher of the Kerbstone』 (『The Strand Magazine』Vol.51-No.302,1916年2月,掲載)





2010.9.23
 『清末小説』第33号は、発売中です。




付建舟、朱秀梅著 『清末民初小説版本経眼録』上海世紀出版股〓有限公司遠東出版社2010.6


2010.9.2
 書名の通りの解題集です。著者たちが自分の眼で確かめた単行本を紹介しています。表紙と奥付を写真版で掲げているのが便利。
 劉徳隆著『清末小説過眼録』(清末小説研究会2004.1.1 清末小説研究資料叢書5)を思い起こしました。
 上記書物は、項目としては133件を収録しています。また、関連の書籍にも言及していますから役に立ちます。



2010.7.28
 『清末小説』次号のお知らせ
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試論晩清言情小説的特点…………………袁   進
『燈臺卒』をめぐって……………………呉   燕
呉檮の漢訳チェーホフ……………………樽本 照雄
林訳小説《紅篋記》などの原作(下)……渡辺 浩司
吟邊燕語留餘韻……………………………李  慶國
  ――林譯小説書、篇名一瞥
林紓与五四新文化派之争史事編年………張  俊才
劉鉄雲的佚詩和几件聯語…………………郭  長海
《消閑報》与連載小説之初起……………何  宏玲
《<盛京時報>近代小説簡目》補遺………張  永芳
商務印書館出版的立憲図書………………柳  和城
  ――兼評《中国出版通史 清代巻(下)》謬誤一例
李伯元遺稿(12)…………………………後ろから
  ――李錫奇『南亭回憶録』より
                  編集ノート



2010.7.10
 渡辺浩司氏より清末民初小説目録についてご指摘をいただきました。ありがとうございます。

・x0901* 新坎特白雷故事 休来脱HEWLETT著 競夫訳
    『説叢』2期 1917.4
*原作が判明した。
 原作は、Maurice Hewlett『New Canterbury Tales』(1901年)の「The Prologue」及び「The Scrivener's Tale (of the Countess Alys)」



2010.7.10
 『清末小説から』次号のお知らせです(10月1日公開予定)。
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『繍像小説』問題2………樽本照雄
《老殘遊記》婦女形象及太谷學派婦女觀淺析………朱 松齡
《法蘭西之魂》の原作………渡辺浩司
張坤コ是《時務報》福爾摩斯故事的唯一中譯者〓?………〓  嵐
《冲積期化石》决非新文学史上第一部長篇小説………王 金城
晩清小説作者掃描(24)………武  禧



2010.5.21
 『商務印書館研究文献目録』訂正を掲げます。
 渡辺浩司氏よりご指摘を受けました。ありがとうございます。
 なお柳和城氏による補充も掲げましたのでどうぞ。



2010.5.15
 渡辺浩司著『清末民初翻訳短篇ミステリ論集』を発行しました。
 樽本照雄編『商務印書館研究文献目録』も同時発行です。



2010.4.11
 『清末小説から』次号のお知らせです(7月1日公開予定)。
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ユゴーの漢訳名囂俄について(下)………樽本照雄
《與子同仇》の原作………渡辺浩司
晩清 Robinson Crusoe 中譯本考略………崔 文東
晩清小説作者掃描(23)………武  禧




連燕堂『二十世紀中国翻訳文学史 近代巻』天津・百花文藝出版社2009.11


2010.4.9
 アヘン戦争から五四時期前までの翻訳文学史です。
 全13章にわたって中国の翻訳者を中心に紹介しています。書影、肖像写真など図絵を多数掲げているのもひとつの見どころでしょう。
 さっと見ていて気になったのが例の『新小説』雑誌の表紙写真です(22頁)。
 『月月小説』はいいのです。しかしとなりの雑誌は、梁啓超が創刊した『新小説』ではありません。同名の別雑誌です(1930年代)。


 専門家でも間違えることがあるのだと少し気になりました。




薛綏之、張俊才編『林紓研究資料』北京・知識産権出版社2010.1 中国文学史資料全編・現代巻


薛綏之、張俊才編『林紓研究資料』福州・福建人民出版社1983.6 中国現代文学史資料彙編(乙種)

2010.3.17
 最近出版された『林紓研究資料』は、1983年版を重版したものです。30年近く前の出版物は、中国でも入手困難なのでしょう。そこで版を改めて刊行したらしいです。
 新旧の表紙を掲げると上のようになります。
 内容は、林紓の生平及文学活動、評論研究文章、翻訳作品考索、著訳系年、研究資料目録索引と両者ともにまったく同じ。『妖夢』の掲載日を間違っているところまで踏襲しています(新版73頁/旧版85頁)。
 旧版に収録された肖像写真など8頁の図版が新版では省略されたのは残念なことでした。




于殿利主持編写『品牌之道――商務印書館』北京・商務印書館2008.12 各社30年書系

2010.3.16
 出版社11社の歴史をまとめた叢書の1冊です。
 「各社30年書系」という叢書名からもわかるように、改革開放の30周年を記念する企画らしい。
 商務印書館の歴史とはいえ最近の30年です。出版物、それも辞書を中心において説明しています。
 創業時の日本金港堂との合弁が出てくるはずがない、といえばそうでもありません。
 合わせてわずかに5、6行ですが合弁とその解消を説明しています(7-8、310頁)。



2010.2.27
 渡辺浩司著『清末民初翻訳短篇ミステリ論集』(清末小説研究資料叢書12)の広告をどうぞ。



2010.2.22
 研究資料叢書の近刊予告だが、詳しくはいつのことだ、とご質問をいただきました。
 渡辺浩司著『清末民初翻訳短篇ミステリ論集』(清末小説研究資料叢書12)は5月1日です。樽本照雄編『商務印書館研究文献目録』(清末小説研究資料叢書13)は6月1日と奥付にはあります。
 版下はすでに印刷所にまわっておりまして、あとは印刷所まかせという状態です。
 2種類ともたぶん同時刊行になるでしょう。



2010.2.21
 ふたたび近刊予告です。

 樽本照雄編『商務印書館研究文献目録』(清末小説研究資料叢書13)
 論文を主体にして著者別に分類しました。全体で1,944件の論文を収録しています。発表地域別でいえば、中国1,537件、日本362件、香港6件、台湾35件、その他4件です



2010.2.13
 近刊予告です。

 渡辺浩司著『清末民初翻訳短篇ミステリ論集』(清末小説研究資料叢書12)
 【内容目次】
 ビーストンの謎
 ビーストンの謎(補)
 《亞森羅蘋之勁敵》と《竊〓案》の原作
 《月月小説》掲載の翻訳小説の原作
 《哲理小説 哲學之禍》の原作
 November Joeの中国語訳
 The Thinking Machineの中国語訳
 《滑稽小説 紙牌》の原作
 《還珠》の原作
 《蔓陀羅克》の原作
 《十月寒霜記》の原作
 《外交小説 世界秘史》の原作



2010.2.7
 以下の文章2本を掲載します。
 李慶国「従詆毀林紓的“双簧戯”談起――五四“文学革命”疑案解析」『追手門学院大学 国際教養学部紀要』第3号2010.1.30
 李慶国「【書評】劉永文編《晩清小説目録》」台湾『漢学研究』第27巻第4期(総第59号) 漢学研究中心2009.12
 なお、林琴南「妖夢」の掲載について一部資料に誤りがあります。その正確な掲載日は、『新申報』1919.3.19-23です。参考までに、新聞初出からの複写をかかげておきましょう。



2010.1.28
 渡辺浩司氏より清末民初小説目録についてご指摘をいただきました。ありがとうございます。

・j0902 頚飾(家庭小説) 卓呆(徐築巖)
     『進歩雑誌』5巻4号 1914.2
・j0903 頚飾 卓呆(徐築巖)
     于潤g主編『清末民初小説書系・家庭巻』……
 *創作ではなく、翻訳。原作はGUY DE MAUPASSANT“LA PARURE”『LE GAULOIS』1884.2.17掲載後、『CONTES DU JOUR ET DE LA NUIT』(1885)収。“LA PARURE”−「首かざり」新潮文庫『モーパッサン短編集(二)』



2010.1.24
 商務印書館編訳所の初代所長は、蔡元培ではなかった!
 !をつけたくなります。
 蔡元培が初代編訳所所長であると思っていました。
 その根拠は、汪家熔整理「解放以前商務印書館歴届負責人(董事長、総経理、総編輯)」(『商務印書館館史資料』之十九 北京・商務印書館総編室編印1982.11.5)です。21頁に「3 編訳所長、編審部長/1902年底-1903年5月 蔡元培」とあります。
 どうみても初代所長です。
 なにしろ汪家熔が整理した資料ですから商務印書館に所蔵された書類に記述があると思うではありませんか。
 『蔡元培年譜長編』(上)を見ても「兼任商務印書館編訳所所長」と説明されています(251頁)。
 張人鳳「蔡元培為商務印書館第一任編訳所所長説質疑」(『済南大學学報(社会科学版)』2010年(第20巻第1期))を読みました。
 それによると、商務印書館には「商務印書館編訳所人員名冊」稿本が所蔵されているそうです。編訳所にいた900人全員の名簿で、筆頭は張元済とある。蔡元培の名前はない、といいます。
 張人鳳が説明するには、辛亥革命後、保守と見られがちな商務印書館は、精神的な支柱として革命の元老級人物である蔡元培を必要とした、ということです。蒋維喬の不確かな回想にとびついた。
 批判の集まる日中合弁については、長年にわたってほとんど無視し続けた商務印書館です。編訳所の創設時期に協力しただけの蔡元培を持ち出して、その逆を行なったことになります。
 なるほど、可能性が高そうです。
 そうなると、汪家熔が整理した資料はなんだったんでしょうねぇ。




劉徳枢著、劉徳符編『吾家家世』私家版2009.11
2010.1.15
 2009年12月、淮安において「劉鶚逝世一百周年」を記念する催しが開催されました。
 その活動のひとつとして上記書籍の刊行がなされたようです。
 以下はその目次です。

前言
1吾家家世
2光世公案
3講壇和書場
4漫話甲骨説第一
5命捨群生賑災人――庚子之乱劉鶚賑災史実
6紅十字旗飄起来
7風急片雲飛――清末沈〓案在劉鶚詩文中的辯証
8劉鶚的祖居及寓所小考
9関於“蘇州帰群草堂”
10季英先生前半生行止和寓所
11劉大紳与天津
12知恩感恩
13淮安的両処墓地
編後語
附:劉鶚家族世系簡表




呂文翠『海上傾城:上海文学与文化的転異,一八四九−一九〇八』台湾・麦田出版、城邦文化事業股〓有限公司2009.11
2010.1.14
 呂文翠『海上傾城:上海文学与文化的転異,一八四九−一九〇八』は、以下の内容です。

序論
1域外行旅与文化他者――洋場才子奇書
 第1章巴黎魅影的海上顕相――晩清「域外」小説与地方想像
 第2章文化伝訳中的世界秩序与歴史図像――以王韜《普法戦紀》為中心
 第3章晩清上海的跨文化行旅――談王韜与袁祖志的泰西遊記
 第4章才子奇書的現代変奏――韓邦慶《海上奇書》与晩清上海文藝圏
2情感、自我与地景表述之相互生成
 第5章艶史叙述与城市記憶――談晩清上海冶遊文学
 第6章飲饌、居室与城市想像――晩清上海「胡宝玉」主題学管窺
 第7章海上新伝奇――従三部「海上」小説看滬城文化的成熟与転型
 第8章玻璃、灯与視覚現代性――情色叙事伝統之「海派」変異
 第9章情色烏托邦的回帰与消解――韓邦慶《海上花列伝》的現代性閲読
後記、徴引文献、論文出処、索引




『商務印書館一百一十年(1897-2007)』北京・商務印書館2009.7
2010.1.9
 表題通り商務印書館創設を記念し、該社に関係する文集です。「編者前言」によると1997-2007年に中国国内で発表された文章73篇を収録したとのこと。
 この中には、会議あての祝電が含まれています。附録として「商務印書館研究部分公開出版物目録」5頁が収録されているのが目新しい。こちらを含めると74篇となります。
 10年間で約530頁もある商務印書館研究文集1冊の刊行を見るのですから、こちらは熱い研究分野ということがいえましょう。


2010.1.6
 『清末小説から』次号のお知らせです。
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ユゴーの漢訳名囂俄について(上)………樽本照雄
《物語小説 犬之自述》の原作………渡辺浩司
哈葛コ小説的首篇中譯 She――從曾廣銓到林紓………〓  嵐
晩清小説作者掃描(22)………武  禧



 


2010.1.1
 本年もよろしくお願いいたします。

 『清末小説から』第96号を掲げました。




はじめに

 中国の清末小説(しんまつ しょうせつ)を専門に研究している会です。清末とは、清朝末期のことを指します。厳密にいえば、「中国の」と付ける必要はありません。清末は、中国にしか存在しませんから。まあ、丁寧に言っております、くらいのことですのでご了承ください。
 年代でいえば1900年代から1911年の辛亥革命をへて五四文学前です。
 日本ならば、明治30年代から大正初期にあたります。
 というわけで、清末小説を専門にしているといっても、中華民国初期の小説も含んでおりますので、誤解のないようにお願いいたします。
 それならば、いっそのこと「清末民初小説研究」と称してもいいようなものの、長くなるでしょう。
 研究会と称していますが、組織はありません。
 定期刊行物として年刊の『清末小説(しんまつしょうせつ)』と季刊の『清末小説から』を発行することが研究会の目的です。
 『清末小説』『清末小説から』の最新号所収の論文は、いくつかを本ホームページで読むことができます。
 なお、『清末小説』のバックナンバーは、中国書籍専門店で購入することができるかもしれません。『清末小説から』は、本ホームページのものを印刷してください。紙媒体では、基本的に発行しておりません。どうしても、という人は、国立国会図書館で読むことが可能です。
 清末小説研究会の出版物は、中国書籍専門店(東方書店、燎原書店、福岡中国書店など)で購入できます。ご注文ください。
 これまでの研究会活動を紹介するかわりに雑誌『清末小説(研究)』の編集ノートをあつめた編集ノート集をかかげます。おおよその活動が理解できるでしょう。
 研究をめざす人を対象に『清末小説研究ガイド2008』を発行しています。清末小説研究資料叢書は、該ガイドを含めて11まで発行したことになります。発行部数そのものが少ないので、短期間で在庫がなくなる可能性が高いのです。