1999年 の お 知 ら せ




1999.12.11
 中国の翻訳小説について調べていて、小さなことに気づきました。
 郭延礼『中国近代翻訳文学概論』(漢口・湖北教育出版社1998.3)は、翻訳文学研究の基礎となる重要書物です。
 ところが、ごくわずかですが奇妙な記述があります。
 H.G.ウエルズ(H.G.Wells)の作品についてです。
 定九と藹廬が共訳した「モロー博士の島(莫洛博士島/The Island of Dr Moreau、1896)」は、漢訳本の題名が「人耶非耶」(1915年8月1日『小説大観』本)だと郭延礼は書いています(178頁)。この小説が描くのは、「モロー博士と医者以外は、すべて人と獣の間の動物である」から、その漢訳名が「人耶非耶」なのだとも説明するのです。
 「モロー博士の島(The Island of Doctor Moreau、1896)」の内容は、たしかに郭延礼が書く通りです。しかし、『小説大観』第1集に翻訳掲載された「人耶非耶」は、「モロー博士の島」とはなんの関係もありません。その原作は、「透明人間(The Invisible Man: A Grotesque Romance、1897)」です。勘のいい人にとっては、小説に添えられた挿絵を見るだけでも、「透明人間」であることは一目瞭然でしょう。郭延礼は、「人耶非耶」を読まずに、そればかりか雑誌そのものを手に取ることなく、その題名だけから「モロー博士の島」だと判断し、いかにも確認したかのように説明したことになります。
 詳細このうえない、本格的な翻訳小説研究の専門書ですから、上のような誤りは、該書の信頼性を損なうものだといわざるをえません。残念なことです。


1999.12.4
 林薇「林紓自撰的武侠小説――《技撃餘聞》最早版本辨正」という論文が、『新文学史料』1999年第3期(総84期)1999.8.22に掲載されています。どこかで読んだ文章だと思ったら、同氏の「林紓第一部自撰的短篇小説――《技撃餘聞》」(『清末小説』第12号1989.12.1)とほぼ同一です。
 10年前に日本の研究誌に発表した中国語原稿を、そのまま中国の『新文学史料』が再度掲載したことになります。
 中国の『新文学史料』誌には、掲載する原稿がないのでしょうか。それとも林薇さんには、投稿する新しい論文がなかったのでしょうか。
 そのどちらでもかまいませんが、編集者として望むことは、初出が日本の『清末小説』であることを明示してくださることです。
 初出を明示するのは、編集者と研究者が守るべき最低限の規則だ、と私は考えます。
 原稿の二重使用は、今回に限ったことではありません。
 日本の『清末小説』は、発行部数が少ないから注目されない、とお考えでしたら、最初から投稿しないでください。中国には、原稿を掲載していくれる専門の研究誌がいくらでもあるでしょう。
 日本と中国では、事情が異なる、と言うのでしたら、世界的な情報化の時代についていけませんよ、とだけ言っておきます。


1999.12.1
 「自著解説あるいは私のやり方」を掲げます。


1999.11.11
橋本循記念会 第9回「蘆北賞」受賞
 出版部門で『新編清末民初小説目録』と『清末民初小説年表』が受賞の対象となりました。
 以下は、選考委員会の講評です。
 「『新編清末民初小説目録』は、1988年に出版された『清末民初小説目録』に大幅な増訂を加え、清末から1918年に至る間の翻訳・創作の小説16,046種を収めた一千頁を越える大型目録である。樽本氏の苦心の末に完成を見た本目録は、この時代の文学を研究する上に必備の書物で、出版されるや反響を呼び、中国の学界においても大きく取り上げられた。さらに本年秋には『新編目録』の姉妹編として『清末民初小説年表』を発刊された。本書は1840‐1919年の間に雑誌・単行本に発表された小説を網羅して、これを創作、翻訳に二分し、それぞれ見開きの年表の形式に編集したものである。当時の小説の動向が一目できる極めて有益な研究書となっている」
 ありがとうございます。(1996年には、第6回「蘆北賞」を学術誌部門で受賞しています)

 (今年の選考委員は、岩城秀夫(山口大学名誉教授)、興膳宏(京都大学大学院教授)、清水凱夫(立命館大学教授)、芳村弘道(就実女子大学教授))


1999.11.3
 『清末小説から』第56号の目次を予告します。
魯迅「造人術」の原作・補遺………………神田一三
《佳人之奇遇》原作本的抹消及試訳………………李慶国
一九〇五年小説略説(上)………………武 禧
上海で報道された日本・教科書疑獄事件………………樽本照雄
『説倭伝』から『中東大戦演義』へ………………竹村規行




1999.11.2
 『図画日報』全8冊が出版されました。貴重な資料です。清末小説が掲載されており、『新編清末民初小説目録』に追加できます。ところが、この影印本には、致命的な欠陥があるのです。短文を書きました。


1999.10.20
 渡辺浩司氏より『清末小説』第22号の誤植をご指摘いただきました。いつもありがとうございます。
−−−−−−
誤植と思われる個所をお知らせします。
表紙裏広告表題および真ん中
    清末民初小説目録 → 新編清末民初小説目録
6-7 イタ → イダ
21-14 無昼夜 → 無間昼夜
30-17 人之人之人 → 人之人之人也
107-D2 官河道 → 管河道
111 劉鐵雲與《甲骨文》
 表紙は、「劉鐵雲與“甲骨文”」に作る
−−−−−−
 『新編清末民初小説目録』の「新編」が抜けていたなど、言われるまでまったく気付きませんでした。そういえば、『清末民初小説年表』のデータをもとにして作ったのを思いだします。冷や汗でまみれました。
 感謝のみ。


1999.10.16
【投稿の際のお願い】
 『清末小説』および『清末小説から』に投稿される場合、次のことをお願いいたします。
 1.日本語原稿を電子メールでお送りくださる場合、テキストファイルにしてください。マイクロソフトのIEもワードも私は使用していません。添付ファイルにされましても読むことができません。
 外字は、〓で代用し、別に印刷した原稿を郵送してください。
 2.中国語原稿の場合、中国語ワープロで入力された原稿は、電子メールで送られても、私は、読むことができません。電子メールではなく、印刷した原稿を郵送してくださると助かります。
 掲載できない場合、そのまま原稿は返却いたしますが、お気を悪くされないようお願いいたします。


1999.10.11
 渡辺浩司氏より、みたび『清末民初小説年表』の誤りを指摘していただきました。いつもありがとうございます


1999.10.10
 『清末小説』第22号を発行しました。
 購入をご希望の方は、東方書店、山本書店、朋友書店などの中国専門書店へご注文ください。



1999.10.2
 1999年10月1日、日本中国学会の前夜祭が大阪梅田で開催されました。この会合は、別名「中国現代文学者の集い」といい、今回で19回になるといいます。そういえば、第1回の開催は北海道大学でした。
 今回の会合では、夏暁虹氏(北京大学)が「古典新義:晩清人対経典的解説――以班昭与《女誡》為中心」を発表され、私は、「清末小説研究の現状」と題して報告したのです。ここに報告の草稿を掲げます(現在のところ印刷物にする気はありません)。時間の関係で触れることのできなかった部分もありますので、この草稿がもとの形です。
 報告後、会場からご教示がありました(お名前を失念してしまいました。すいません)。魯迅「造人術」について、ストロングの怪物創作には、19世紀からの優性学、観相学、骨相学が影響していた可能性がある、というものです。民族に優劣をつけて、低い位置に黒人とアジア人を置くという差別観です。『カミング・マン』に見られる黒人、中国人差別は、そういう大きな流れの中のひとつだということができます。ご教示に感謝いたします。


1999.9.29
 『繍像小説』の表紙について質問をいただきました。重要な問題ですので、以下に説明しておきます。
 『繍像小説』には、2種類の表紙があります。牡丹と孔雀です。しかし、初版と後刷りでは、その表紙が異なります。

 質問1:『李伯元研究資料』(上海古籍出版社 1980.12)463頁に「第一期表紙は牡丹であり、第二期から最後まで孔雀である」と書いてある。本当か。
 回答:畢樹棠の書き誤り。(『李伯元研究資料』所収の畢樹棠「繍像小説」には、魏紹昌により書き換えがあるので注意を要する)

 質問2:『李伯元研究資料』17頁に影印されたその二種類の表紙の注に「第1−8期が牡丹で、第9−72期が孔雀」と書いてある。本当か。
 回答:これが正しいのです。私は、原物初版と後刷り版の2種類を所有しており、それで確認できます。

 質問3:1980年に上海書店が影印出版した『繍像小説』8冊の表紙は1−72期まで「孔雀」のみ。どちらが正しいか。
 回答:上海書店の複写本は、正しくない。

 『繍像小説』初版の表紙は、第1−8期が牡丹で、第9−72期が孔雀なのです。研究者によって記述が異なるのは、『繍像小説』の後刷り版を見て書いているからでしょう。
 上海書店が出版した複写本は、後刷り版にもとづいたもの、厳密な手続きを経ていませんから、信頼することはできません。


1999.9.27
 劉鉄雲と太谷学派の関係は、最近、重要視される事柄のひとつです。日本では、『清末小説研究』第1号(1977.10.1)において関係論文目録をかかげたのが、ほとんど最初でありました。当時、中国大陸でもまとまった目録はなかったのです。
 中国のある研究者から問い合せがあり、私の知る限りの太谷学派関係文献を作成しました。参考までにここに掲げます。


1999.9.26
 渡辺浩司氏より、ふたたび『清末民初小説年表』の誤りを指摘していただきました。いつもありがとうございます。冷や汗だけです。


1999.9.17
 渡辺浩司氏より『清末民初小説年表』の誤りと『清末小説から』第55号の誤植を指摘していただきました。

『清末小説から』第55号の誤植

>1−目次 清末小説から19 → 清末小説から18
>5左D3 そんなことはありえなのだが
     → そんなことはありえないのだが

 感謝。


1999.9.11
 かねてから予告しておりました『清末民初小説年表』を出版しました。定価は、本体2万円+税です。東方書店、燎原、朋友書店など中国書籍専門店が扱ってくれています。


1999.9.10
 劉鉄雲に関連する「拠るべき研究文献――劉大紳「関於老残遊記」の場合」を発表しました。




1999.8.20
 短文を更新しました。魯迅の「造人術」関係です。


1999.8.1
 『清末小説から』第55号および『清末小説』第22号の予告をします。ますます充実した内容だと、編集者が言うのですから本当です。

『清末小説から』第55号予告
あるがままの小説年表………樽本照雄
晩清小説的奇株異葩――談魯迅的《斯巴達之魂》………呉作橋 周曉莉
一九〇四年小説略説(下)………武  禧
汪惟父與樂羣書局………郭 浩帆
《老殘游記》與中國傳統的“鬼”文學……秋吉 收
【書評再録5】
弥補缺憾 糾正誤区――評《清末民初小説目録》……袁進

『清末小説』第22号予告
魯迅「斯巴達之魂」について…………樽本 照雄
魯迅「造人術」の原作…………………神田 一三
李錫奇『南亭回憶録』のこと…………沢本 郁馬
論晩清政治烏托邦小説…………………郭   蓁
劉鉄雲「老残遊記」と黄河(3)……樽本 照雄
劉鶚與黄葆年:“二巳傳道”續考……王  學鈞
劉鉄雲與“甲骨文”……………………劉  徳隆
『中国近現代通俗文学史』の出版予告…沢本香子
李伯元遺稿(1)――李錫奇『南亭回憶録』より



1999.7.22
 魯迅訳「造人術」の原作は、ストロング作、原抱一庵主人訳「造人術」です。『(小説)泰西奇文』(知新館1903.9.10)に収録されています。今から十数年前に気付いていましたが、誰かが報告するだろうとほっておいたのです。今回、魯迅の「斯巴達之魂」に関連して、ついでに「造人術」も紹介することにしました。魯迅翻訳の初出である『女子世界』のマイクロフィルムも入手したので、対照して掲載すれば資料としても面白いかと思います(『清末小説』第22号掲載予定)。
 日本での研究は、どうなっているか調べてみると、あるのですね。『未来趣味』第7号(1999.5.2)に抱一庵主人訳が再録されています。そればかりか、これが『朝日新聞』に掲載されていて、2回分あるというのには、驚きました。英語原文についての説明(藤元直樹執筆)も書かれていて、日本の研究者は、努力をおしまないし、奥が深い、とあらためて感心したのです。





1999.7.12
 小説叢書が出版されつづけています。短文を更新しました。



1999.7.2
 郭延礼の書名が間違っていました。正しくは、『中西文化〓撞与近代文学』です。短文もあわせて訂正しておきます。もうひとつ、『清末小説から』第53号 25頁左倒9行 二十世○紀→二十世紀。いずれも感謝>渡辺浩司さん
 以前、阿英の目録で旧暦新暦を混在させていることについて問題にしました。文章を発表しましたから、ここに転載いたします。阿英「晩清小説目」の旧暦新暦問題――竺慶麟氏への反論をかねて
 関連する文章は、郭延礼「阿英先生的記載是用的夏暦」です。すでに掲げております。念のため、どうぞ。





1999.6.27
 郭延礼『中西文化〓撞与近代文学』(済南・山東教育出版社1999.4)が発行されました。短文に書影を添えます。





1999.6.26
 「『清末民初小説年表』(B5判、箱入り上製本、約660頁、定価:本体20,000円+税)に関する追加情報。
 限定150部の発行です。中国書籍専門店にご注文ください。



1999.6.23
 『清末民初小説年表』を発行することに決定しました。本年10月発行予定。B5判、箱入り上製本、約660頁、定価:本体20,000円+税
 宣伝のかわりに「『清末民初小説年表』目次と使用説明」をかかげます。



1999.6.14
 『清末小説から』第54号の訂正です。11頁左の孫楷第『中国通俗書目』→孫楷第『中国通俗小説書目』 感謝>渡辺浩司さん
 『新編清末民初小説目録』の書評が発表されています。袁進「弥補缺憾 糾正誤区――評《清末民初小説目録》」(『社会科学』1999年第4期)です。参考までにお知らせします。



1999.6.9
 『清末小説から』第54号は、すでに発送し終わっております。ホームページに掲載するのは、すこし遅れるかもしれません。
 以前、問い合わせのありました『清末民初小説年表』は、編集の最終段階に来ております。作業が順調に進めば、本年の10月頃に出版できるでしょう。ただし、不確定要素が多いので期待しないでお待ち下さい、と重ねてお願いいたします。
 魯迅「斯巴達之魂」について調べています。日本ではこの作品について書かれた論文は、ほとんどないことに気がつきました。その原因は、魯迅が拠った日本語原文がみつかっていないからです。中国では、魯迅の翻訳ではなく、創作作品の第1号である、と主張する研究者もいます。研究者が多い分野でも、謎はあるものだと感心しました。また、創作、翻訳、翻案の問題も存在します。清末時期には、解決しにくい問題が多く、だからこそおもしろい、ということもできるのです。



1999.5.20
リンクをご希望の方へ
 本研究会ホームページのリンクは、ご自由です。承認を求める電子メールをお送りくださる必要はございません。ご自由にお使い下さい。



1999.5.1
 中国から問い合わせの手紙をいただきました。『清末小説から』の前号を見て、『清末民初小説年表』は出版されているのか、というご質問です。
 いえ、まだ出版されておりません。
 原稿は、できています。1840-1919年に発表された小説を網羅する年表です。印刷すれば、B5判、本文(創作と翻訳)約400頁、書名索引110頁、人名索引135頁の合計645頁にのぼる年表になります。『新編清末民初小説目録』の姉妹編ということができるでしょう。
 編集からいうと、最終チェックを残しているだけです。印刷資金も準備できています。ただし、他の仕事と並行していますから、いつ出版するのかの確約はできません。現在は、本年中あるいは来年3月までには、お目にかけることができるかもしれないというだけです。あくまでも予定ですから、期待しないでお待ちください。



1999.4.14
 『清末小説から』第54号の予定目次を掲げます。発行は、7月でして、気がはやいのは承知しております。

小説目録の旧暦新暦問題  ………樽本照雄
関於《黄面》的資料    ………劉 徳隆
一九〇四年小説略説(上) ………武  禧
『中国近代小説目録』の出現………沢本香子
  附:『中国近代小説目録』疑問表
《拳匪之原神出現》    ………李 慶国
【書評再録4】 中国小説的転型期――《清末民初小説目録》……袁進



1999.4.13
 竺慶麟「阿英先生沒有錯」(『読書』1998年12期)に反論して文章を書いたことを本ホームページ2月7日に掲げました。その後、郭延礼「阿英先生的記載是用的夏暦」が同誌1999年3期に掲載されたことを知らされました。私の文章と同主旨だということがわかります。私の投稿は無駄になったわけですが、そういうこともあるでしょう。ここに郭延礼氏の文章を掲げます。


1999.3.30
 『中国近代小説目録』は、中国大陸で発行された確かに画期的な小説目録であるように思います。全ページを点検するのに少々時間がかかってしまいました。本目録の紹介文を別に準備しています。とりあえず、一足おさきに疑問表部分のみを公表することにしました。「疑問表」と称して訂正表と言わないのは、こちらに原物があるとは限らず、目録の誤りだと断言をする気にならないからです。ご教示ください。




1999.3.14
 シリーズで発行されておりました「中国近代小説大系」全80冊が完結しました。その第80巻は、「中国近代小説目録」です。なかなかに興味深い書物といえるでしょう。




1999.3.6
 短文に写真を添えて更新しました。


1999.3.1
 『清末小説から』第53号(1999.4.1発行予定)の目次を予告します。


1999.2.7
 購読している『読書』1998年12期が届きました。これに竺慶麟「阿英先生沒有錯」が掲載されています。先に同誌に書いた樽本照雄の文章についての反論です。つまり、呉熕l『二十年目睹之怪現状』の発行年月について阿英が書き間違っていると指摘したことに対して、竺慶麟氏は、阿英は正しいという論を発表されたわけです。竺慶麟氏の立論が間違っているという文章「阿英先生的寫法」を書いて北京の『読書』編輯部に投稿しました。はたして採用されるかどうかわかりませんから、先に本ホームページに掲載します。また、同時に、参考までに竺慶麟「阿英先生沒有錯」も掲げておきましたからごらんください。


1999.1.28
 「長尾雨山の帰国」を掲載します。発行の日付は昨年の4月ですが、実際に出たのは12月のことでした。


1999.1.24
 増補して「清末民初小説作品名索引」第2版を掲載します。


1999.1.21
 『清末小説から』第52号の誤植を教えていただいた。
 3頁右6行 いただいだ → いただいた 感謝>渡辺浩司氏


1999.1.14
 郭延礼氏より手紙をいただいた。氏の『中国近代翻訳文学概論』の誤りを指摘した部分について(『清末小説』第21号所載。13頁)、改めると郭延礼氏はいわれる。お役に立ったようでうれしい。
 ただし、書名、作品名は翻訳上の違いであると書かれている。たとえば、「佳人之奇遇」の中国語翻訳名は、「佳人奇遇」である、と。
 それは理解している。だから、「翻訳名は「佳人奇遇」だが、日本語原文は「佳人之奇遇」だ」と書いた。ただし、本文を読みなおしてみると、郭延礼氏は、中国語訳名を用いて記述されているようだ。ゆえにそれを誤植とするのは不適当だと考え直した。該文の「佳人奇遇」についての誤植云々は、削除する。


1999.1.1
 本年もよろしくおねがいいたします。
 さっそくですが『清末小説から』第52号(1999.1.1発行)を掲載いたします。